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ミソハギ  作者:
1
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04

チェックシートには20くらいの質問があり、当てはまる、当てはまらない等答えていくものだった。


1.毎日が憂鬱である


①とても当てはまる


2.理由もなく涙が出るか


⑤当てはまらない


3.他人との交流があるか


③どちらとも言えない


…なんて質問にチェックをいれていき、受付に渡した。

当てはまる質問が多かったけれど、まったく当てはまらない質問もあった。

それから少し待つと、名前を呼ばれ診察室へ入るよう言われた。

患者を罵倒し始める医師がどんな奴なのかと思いながら診察室へ入ると、普通の優しそうなおじさんがいた。

おじさんとは言っても60前後にさえ見えるのでおじいさんが近いかもしれない。

おじさんとおじいさんの間はなんて言えばいいんだろうか。


結局罵倒とは程遠く、医師は真剣に話を聞いてくれたし、治療の方針なんかを話してくれた。

自分の内側のことなんて他人に話したことはなかったから、とても気持ちが悪かったけれど、素直に話した。

毎日が憂鬱なこと、何もする気がしないこと、1日のほとんどは布団の中にいて12時間以上寝ていること、過去のことばかり考えること、今にも電車に飛び込みそうなこと、とかまぁ色々

正直自分で言っててなんだかあほらしくなった。

それが今の自分にある全てで、生きるか死ぬかの問題にすら思えていたのだけれど、憂鬱って言葉がなんかもう寒い感じ。

上手く言葉には出来ないのだけれど、医師にうつ病と診断され、今の自分に起きている問題に納得がいった気分だった。

とりあえず薬を飲めば治るとのことで、最近効くと噂らしき薬を出してもらうことになった

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