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ミソハギ  作者:
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03

翌日、ネットで見つけた新宿の精神科へ行くことにした。

評判が悪いようだったがむしろどんなものか興味をそそられる。


うつ症状かありこの病院へ行ったのですが、医師に甘えと罵倒されました…しにたい(20代女性)


初めて精神科へ行きましたが待合室は陰鬱で医師も適当でした。あんなの病気を治す場所ではありません。もう生きません。


……………はい。


自宅から数駅電車に乗り、新宿についた。

この街は人が多過ぎる。人混みは嫌いだ…雑踏の中で孤独を感じてしまうから…なんて言う最近流行りのポエムを思い出す。

別に人混みは嫌いではないけれど、好きな人は少ないんじゃないだろうか。好きな人がいたら理由を聞いてみたい。

それにしても体が重い。少し電車に乗っただけなのに既に疲労感がひどいし脚が痛い。

運動をあまりしてない上に喫煙家とはいえこんなに疲れるものだろうか。文化部のいかにも食が細くて運動してなさそうな女の子より体力ない気さえする。

早く布団の中に帰りたい。家を出るのも正直しんどかった。

自分でも良く分からないのだけれど、家を出たいのに出たくないという葛藤を3時間くらいしていた。

やっとの思いで葛藤に打ち勝ち新宿にたどり着いたのだ。達成感いえーい。

そんなことを考えながら歩いていると、目の前に病院があった。評判の悪さを思い出し少し怖くなったが、何も考えないことにして扉を開ける。扉を開けると椅子が並んでいて、そこが待合室のようだった。待合室の奥にどうやら受付があるらしい。

ネットの評判を思い出したが、待合室にいたのは普通のサラリーマン数人くらいでどこも陰鬱ではなかった。拍子抜け。案外本物のキチガイみたいなのはいないのかもしれない。

受付へ行くと、綺麗なお姉さんとおばさんがいた。綺麗なお姉さんに初診であることを伝えようとしたのだけれど、隣にいたおばさんがでしゃばってくる。

なんかうつ病かもしれないとか伝えるとチェックシートのようなものが出てきた。

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