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ミソハギ  作者:
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01


大学へ通う為に上京してから半年が経つ。


今ではドラッグと睡眠薬に浸る毎日。


別にそれが格好良いからとか、憧れたからとか、若さ故の過ちとか、そんな良いものじゃない。


日々襲ってくる心の痛みから逃れ続けるために、僕は常に強い現実逃避に走る。


ただ生きることがこれだけ苦しいだなんて思わなかった…

希死念慮という欲望が、僕を毎夜死へ誘おうとして来る。

いい加減耐えられそうになかった。

このまま生き続けることなど不可能だと悟った。

どうせなら納得のいく場所で死にたいと、自らの終着点を探した。

意味もなく涙が溢れた。

未来なんて微塵も見えなかった。

大学には勿論ほとんど行ってはいなかったし、それどころか、明日生きているかどうかすら怪しい。


僕はただ、死ねないだけの屍でしかなかった。

自殺すら出来ない自分の無能さを呪った。

こんな灰色の景色を誰もが見ているのだろうか

僕だけが、苦しんでいるのだろうか。

誰でも良いから救って欲しいと切に願った。


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