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大学へ通う為に上京してから半年が経つ。
今ではドラッグと睡眠薬に浸る毎日。
別にそれが格好良いからとか、憧れたからとか、若さ故の過ちとか、そんな良いものじゃない。
日々襲ってくる心の痛みから逃れ続けるために、僕は常に強い現実逃避に走る。
ただ生きることがこれだけ苦しいだなんて思わなかった…
希死念慮という欲望が、僕を毎夜死へ誘おうとして来る。
いい加減耐えられそうになかった。
このまま生き続けることなど不可能だと悟った。
どうせなら納得のいく場所で死にたいと、自らの終着点を探した。
意味もなく涙が溢れた。
未来なんて微塵も見えなかった。
大学には勿論ほとんど行ってはいなかったし、それどころか、明日生きているかどうかすら怪しい。
僕はただ、死ねないだけの屍でしかなかった。
自殺すら出来ない自分の無能さを呪った。
こんな灰色の景色を誰もが見ているのだろうか
僕だけが、苦しんでいるのだろうか。
誰でも良いから救って欲しいと切に願った。