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ミソハギ  作者:
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opening

新宿駅を出て、大通りをずっと歩き、人がまばらになってきた辺りに行きつけの怪しい店がある。


入ってみると、商品ケースには3g4000円と書かれたパックがいくつも並んでいる。

レジにはいかにもやる気がなさそうな金髪の若者。


僕はレジまで行き、いつものを…とレジの金髪店員に頼んだ。するといつも通りパッケが出てきて、僕はいつも通り金を払った。

特別な会話などは必要ない。今やネットで買うことだって出来るし、情報を集めることも出来る。


黒い袋に入れられた商品を受け取る際に、店員がなにか話しかけてきたので、僕はすかさずイヤホンを外した。

その瞬間、身が震えた。

僕が聞いていた音楽と、店に流れていた音楽が同じだったから。

それ自体はたまにあることかもしれない。

ただ、僕が聞いていたのは、6年も前に発売された曲で、売上だって悲惨な、どマイナーな曲だった。

すごい偶然だと思った。

こういった偶然に出会うことは人生で何回かはあると思う。けれど、その一回がこの場所だなんで…

運命と皮肉を感じながらささくさと店を出た。

そう言えば店員が何か言っていたような気もするが、まるで耳に入ってなかった。

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