第9話 王位継承権第一位
~〇〇side~
「この村で育った凶悪犯ライト。その極悪人がどのような幼少期を送ったのか・・・今日私は突撃インタビューしたいと思います。」
なっ!!!
・・・・・何が起こっておる・・・。
先に言っておこうかの。
・・・・・私は未来から来た。
王位継承権第一位カサリナ。
勿論、禁断の過去への転移魔法も可能である。
そして・・・それを使えるのは私だけのはず・・・じゃが・・。
でも何故・・・。
私の見た未来と違うではないか。
私は18歳の時カジノで初めてライトに出おうた。
ライトは17歳だったと思う。
彼は・・・・優秀だった。
魔法も・・・
頭も・・・
全て・・・。
だが王位継承争いに巻き込まれ全てを失う。
全てが私の責任じゃ。
私は我侭過ぎたのじゃ・・・・
彼の人生を狂わせたのは私じゃ。
だから私は王位継承権など要らなかった。
彼と一緒にどこか遠くの国へ行きたかった。
ただそれだけだったのじゃ・・・・・。
それなのに・・・・
それなのに・・・・
誰じゃ?
私の計画を壊す奴は・・・
予測されるのは私と同じ王位継承者。
それも過去への転移が可能な女。
転移術は確か私だけではなかったのか?
転移術が使えるのは王家に一人。選ばれた子女。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
まさか・・・私が転移した後、新たな転移術の後継者が現われた?
・・・・面白い。
ライトをめぐって私と戦うのかぇ?
私には権力がある。
金がある。
そして・・・この二つを捨てても構わない意志がある。
どこの誰かは知らんが好き勝手にやってくれたではないか・・・。
カジノで出会う時とっておきのオシャレを考えておったというのに・・・・
まぁ~よい・・・・。
簡単に手に入ってしまっては面白くないからのぉ・・・・