第5話 成長?
・・・・街に着く一歩手前でみゃむが倒れた。
そりゃ当たり前だとも思う。あんな最強パワーを毎回使えたらそれこそチートである。
にゃむを担いで街に帰還。
『!?・・・・なぜお前がココに?』
『てめぇ・・・よくも帰って来れたな・・・。』
『俺の娘に何をしたんだテメェ・・・。』
『ドラゴンの怒りは収まっているが・・・何故!?』
・・・・・街に帰ったのが失敗だった。
とりあえず逃げた。
にゃむは街に置いてきた・・・じゃないと逃げ切る自信はなかったから。
「ウフフフフ。なんか計画通りね。このまま王都に帰るわよ!!」
何故かベルは暗黒ベルになっていた。
ってか計画ってお前は何もして無いだろう。
とりあえず近くの森で野宿する。
やはりみゃむは欲しい。
魔物?
そんなの知らんよ。
俺が今まで見てきた魔物はオーガ・・・マリョクル・・・ドラゴン。
その辺のレベル3ゴブリンなんぞ魔法無しでも俺の敵ではない。
石つぶて一発で頭部を破壊するパワー。
弱者には強い!!!ソレがライト仕様!!!
だが正直野宿などしたくは無かった。
入念にベルのサーチで強い魔物が居ないか確認。
そうじゃないと実際の所安心して眠れはしない。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
『みゃむ』の存在は大きい。
魔法が使えない今後の俺の人生で絶対に必要な力。
自分が強くなろうとは全然考えていないのが凄かった。
ライトはどこまでも性格は腐っていた。
そして翌日。
街への特攻作戦を決行する。
人間嫌いの獣人どもと話し合いなどするだけ無駄。
ここで死ぬなら俺はソレまでの男だったということ。
「・・・・・・。」
「・・・・なにビビってんのよ。早く行きなさいよ。街の人たちは昨日倒したゴブリンと大差ないわよ。」
・・・・・そういうことである。
でなければ、特攻などしない。