表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/29

第4話  リスクと力

獣人同士の奴隷契約。

それは獣人族の結婚の儀。


契約を結ぶと獣人はお互いに力を得ることが出来る。


その力が何なのか・・・

それは誰にも分からない。

だが多くのものがスタミナ増強や魔力増強である。







人間と獣人の奴隷契約。

人間を主とする場合獣人側にはリスクが発生する。


それは絶対的な地位の確立。

主となる人間の命令を獣人側は反故に出来ないのである。


その代わり獣人族にも恩恵はある。ソレは力。

契約する相手の潜在能力・性格・地位・相性により与えられる力が違うのだ。


例えば今回の様にチートキャラライトを主とした場合。

潜在能力は人間トップクラス(本人はレベル上げする気なし)

性格は自己中心的(自分の命が一番。奴隷を犠牲にしてでも。)

地位は最低(10歳の女の子のヒモ・当時は生贄)


相性は謎だがリスクが高い分与えられる力は大きい・・・・みゃむの強さが異常なまでに高まったのはその為である。



因みに契約を結ぶには精霊の承認が必要になる。

獣人が精霊族を大切にしているのもこれが理由である。



そして契約を成功させた精霊にも勿論、恩恵はある。

それは魔力の増量。

ベルの場合、魔法で出す炎の大きさが5センチから10センチに上がった。




「って全然嬉しくないわよぉぉぉぉお!!私も『大きくなれる』とか『魔力が異常に膨れ上がる』とかなればいいのに!!」


なんかベルが一人で叫んでいる。


だがまぁドラゴンを前にして生きているんだ。


よかったじゃないか。


隣ではみゃむがプラズマを出したり戻したり色々練習していた・・・。


「奴隷契約って便利だねー。ボク誰にも負ける気がしな~い!!」


・・・・そりゃ5分前にドラゴン倒したんだ・・しかも一撃で。


「これからみゃむはどうするんだ?契約解除とか出来るんだろ?」




「解除とかするわけないじゃん!!こんな大きな力手に入れたのに!!」




何故だろう。


みゃむの瞳が黒く濁った気がする。


この子はもっと清く正しい子だった気がする。



「あぁ?何いってんのよ!!アンタはもうお役御免よ!!私たちコレから人間の国に戻るんだからアンタとはここでお別れ!!契約もココで終了よ!!はい、さよなら~。」


「契約解除は主であるライトにしか出来ないよね?精霊は黙っててよ!!!それに人間の国には興味あったんだ~・・・・ボクも連れてって!!!」


正直魔法が使えない今・・・・戦力は欲しかった。

それも自分の言うことを聞く最強の駒である。

持っていて損はない。






それに・・・・みゃむはスタイル抜群の美人だった。






「いいだろう。ベルも我慢してくれ・・。俺が魔法を使えないのは分かっただろ・・・。今度はシャレじゃすまない。多分死ぬだろう。だがみゃむの強さは確証済み。側に居て損はない。」


・・・・ベルも俺が死に掛けたことを思い出したのか暗い顔をする。


「・・・・・・分かったわよ。」


「やったーーーーーーーーーーー!」


だがしかし、そんなに簡単に最強戦士みゃむ(弓を装備)を手に入れる事が出来ないことを・・・・このときのライトは気付いていなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ