第3話 奴隷契約
さて俺達のパーティーを紹介しよう。
~後衛~
俺(石つぶて)
ベル(応援)
みゃむ(弓)
・・・・あれ?
前衛いなくないか?
みゃむは俺達の中の主力、弓から外すことなどできはしない。
じゃあベル?
いやいや、ベルは居ないようなもんだろ。
ライター代わりにはなるが。
「・・・・・・ベル責任をとって生贄となって死んでくれ。」
ライトは相変わらず外道だった。
「・・・そんな冗談言ってる暇ないわよ・・・。」
『ガォォォォォォオ』
怯む三人。
勝てる気しないの俺だけ?
「ライト・・・ちょっとこっち来て。・・・・・・・・・ボクと奴隷契約結んでくれない?」
・・・ん?
奴隷契約って何?
「・・・・・・・この洞窟に三人で入った時点でこうなると思ってたわよ。奴隷契約ぐらいでドラゴンを倒せるとは思わないけど・・・何もしないよりマシ・・・・そして契約結ぶのはどーせ私の仕事なんでしょ!!!」
ベルがヤケクソになりながら言った。
『ワシを起こしといて三人で痴話喧嘩とはいい度胸じゃないか・・・。今回の生贄はこんなに豪勢なのかの?』
何故か・・・故郷にいたヤラレキャラのマルコを思い出した。
「それじゃあ始めるわよ。・・・・awfjeoifajoifjawoejfa;oewifj;oaeijfoaerfor・・・・」
ベルさん日本語でお願いします。
ベルの謎の呪文に呼応するかのように床に魔方陣が浮かぶ。
あれ?魔法はイメージじゃなかったっけ?
「ライト・・・緊急事態だしお互いノーカンだよね。」
照れながら言うボクっ子に萌えた。
因みに何をするのかは・・・・・だいたい分かった。
『・・・・ちゅっ』
何をしたのかはご想像にお任せします。
更に光が増す魔方陣。
ベルが恐ろしい形相でこちらを見ていた。
『・・・・・・奴隷契約?そんなものでワシを倒せると思ってい・・・る・・の・・・か?』
後半はドラゴンの声は小さくなっていた。
「おぉぉぉ!すごーい!!噂には聞いてたけど力が!!!力がみなぎる~!!!」
『パチパチ・・パチパチ・・・。』
そう言っているみゃむの体からはプラズマの様なものが音を立てながら放出されていた。
『・・・・・・・』
「・・・・・・・」
ドラゴンとベルの目が点になる。
理由は分からない。
「いっくよーーーーーーー!!!」
『待て・・ちょっと待て・・・話せばわか・・・・』
ドラゴンが最後何を言いたかったのか俺には痛いほど分かった。
でもテンションの上がったみゃむには聞こえてなかったのだろう。
みゃむがドラゴンの懐に入りドラゴンの顎を目指してアッパーを放つ。
因みに巨大すぎるドラゴンの頭は俺達の5メートルは上にあった・・。
『パッコーーーーーーーン』
そう、彼女は5メートルジャンプをしてなお勢いを落とさず、ドラゴンの顎を砕いたのだった。
あれ?弓は?使わないの?
ってか・・・・・どっかのゲームであの技見たな・・・。
意味もなく俺は思った。