第17話 力の使い道
『作戦決行は8年後・・・ライトが18になった日だ。・・・いいか?それまでに各自、力を貯めておけ。・・・ライトお前はそうだな。とにかく生き延びろ。後は私たちが何とかしてやる・・。』
確かに・・・・
確かに・・・・
俺はめんどくさがりで他人に押し付けて生きてきた。
だが、自分の人生まで他人に決められていいのだろうか?
「何考えてるのよ・・・。アンタらしくもない。アンタは今を全力で生きてりゃそれでイイのよ。今までだってそうしてきたじゃない。他人のことまで考える余裕なんてないんでしょ?他人を利用しないと生きてけないんでしょ?それなら最後まで利用しなさい。それじゃないと・・・今まで利用された人間がバカみたいじゃないの・・。」
・・・・・ベル。
そうだ。
俺は・・・・
俺は・・・・
俺の名前はライト。
・・・・・外道のライト。
異世界にいきなり連れて来られて・・・・
生きるのに必死だった。
他人を利用して何が悪い。
俺は他の人を助けてまで死にたく無いんだ。
俺は勇者でもなんでもない。
ただの普通の一般人。
・・・・・だから外道だろうがなんだろうが俺さえ幸せならそれでイイんだ・・・・。
ライトは人間族らしい人間だった。
彼の目には迷いは無かった。
でも8年間も潜伏って・・・・
俺に何かすることないのかよ・・・。
~みゃむside~
なんだか知らないけど面白いことになってきた。
今更街に帰ってもボクの場合は意味が無い。
それにボクの持っている力などどうせ・・・・
『パチパチパチ・・・・』
きっと戦場に立つのがボクの仕事だろう。
それまでにこの力をどこまで上手く使えるようになるかだ・・・・。
修行・・・修行するしかないんだ・・・・。
それにこの紙一枚で・・・いつでも帰ってライトに甘えられるし・・・ムフフフ。
夜は毎日帰ろうかな・・・。
~カサリナside~
何故だろう・・・
私が一番の貧乏くじを引かされた気がするのは・・・。
アレからすぐ王宮に帰ってみたが、誘拐されたという誤解は解けそうに無い。
まぁ~これはナタスの読み通りだから気にしてはないんじゃが・・・・
私の力それは『金』と『権力』
まずは、金をとりあえず大量に受け取るかのぉ・・・
汚いかねでも何でもじゃ・・・・
どうせこの国とはサヨナラする訳だし。
根こそぎ奪って国力を下げておくつもりじゃ。
あとは私を信頼している兵士を幾人か引き抜くか・・・
ムフフフフ・・・
なかなか楽しいではないか・・・。