【ネタバレ注意】第一部キャラクター紹介
葵フヨウ
ひたすら乙女らしい青年。
T大工学部ロボット工学科二年。
生まれつき男でありながら骨格レベルで女性的に育ってしまうという遺伝子の奇病を煩っている。
そのため華奢な体格に女顔、声変わりもない高い声という生来の男の娘っぷりに悩まされ続けている。
幼い頃閉鎖的な田舎に引っ越し、その体質から虐められていた過去があり、自信をつけていじめに負けないために空手を習い始める。
それから見る見るうちに様々な武術への才能を開花させ、神童とうたわれるようになった。
そして高校生になった頃、暴漢に襲われていた所から助けだした少女…染井サクラに一目惚れするも、暫く後に事故にあって肩のけんを負傷。それまでの格闘という心の支えを喪い、サクラを諦めて失意のそこに沈む。
受験に受かり、暇になった頃にゲームオタクの榊と出会い友情を深めると戦神楽を勧められる。
うっかり女性キャラを選択するも、自由に体を動かせる戦神楽の世界に惚れ込み、様々な出会いを経て元気を取り戻し……なんだかんだいってネカマをやって早二年となる。
イリマ
フヨウの戦神楽Onlineでの姿。
あどけなさを残したかわいい顔(リアルのフヨウも同じ顔)に薄香色のツインテール、そしてロールプレイの似非関西弁を喋る美少女であり、ギルド兼牛鍋屋柳生の看板娘をしている。
レベル70の魔法剣士であり、その実力はギルド柳生でトップクラス。
魔法の印を武器や防具に仕込み、時には直接あらゆるものに書き込んで起動することで魔法現象を起こし
それを用いて様々な行動を起こすことができる。
ちなみにイリマ本人のステータスは少し鍛えた女性程度だが、それはリアルのフヨウと同じくらいであり怪我がない分全盛期の武術も一通り行うことができる。
……しかし壊滅的にリアルLUCが足りてない。
榊ヤスシ&サカキ
フヨウの親友のゲームヲタク。
T大工学部ロボット工学科二年。
フヨウと同時に大学への進学を決定していて、知り合ったのもちょうどその時期である。
メイドロボを実現するためにロボット工学と精神医学を同時に学ぶ天才と紙一重の馬鹿であり
その知識で悩み多いフヨウにアドバイスをしたり、偶に弄ったりしている。
戦神楽Onlineでの彼はレベル66の銃士であり、本人は魔力を持たないが魔力によって作り出された様々な重火器を操る遠距離…広範囲戦闘のスペシャリストである。
アルシナ=M=アヤノ&ヤナギ
ヤナギはイリマの所属するギルド柳生のギルドマスターであり、牛鍋屋柳生の店長をしている古種宿儺人の抜刀士でレベルは60。
戦神楽Onlineを始める際にやっていたキャンペーンで天文学的な幸運によってハイエルフのキャラクターを入手した。
そしてハイエルフのアカウントや固有アイテムを狙う追剥(PK)から身を守るために借金をして用心棒を多く雇いその一人としてイリマと知り合う。
そして借金を返すためにギルド&牛鍋屋柳生を創設して現在はもうとっくに借金を返済しきっている。
その経緯があってか戦神楽の世界における絆や横のつながりを大切にする性格になっている。
ひそかにイリマのファンクラブの一員であり、事あるごとに彼女を抱っこしては頬すりしてハァハァしている。
リアルのアルシナは日系アメリカ人と中国人のハーフ。
獣医を営んでおり、そのスタッフルームを会場にしてよくオフ会を開きリアルの牛鍋をふるまっている。
リアルだと背が低いのが悩み。
サクラ
イリマの初恋の女性。
T大工学部デザイン工学科一年。
戦神楽Onlineを運営する大企業染井グループの令嬢であり、フヨウに憧れて始めた武道を極めまくったリアルモンク。
フヨウがいるからとT大を受験したあたり聊か度が過ぎるほどの愛情を彼に抱いている。
そして二度目の再会とともにフヨウに壁ドンして告白した。
ひたすら強さとフヨウに依存し、拘るというおかしな気質になっていたが
それまでは有り余る才能に付随する、富豪の令嬢という立場による偏見から
何をしても何を成しても全うな見方による評価をされず、ただ己の本当にしたいことを当て所なく探していたという過去に起因している。
ヨシノ
サクラの戦神楽Onlineでの姿。
レベル52の低レベル多彩武芸者だが、リアルで鍛えたあらゆる武術の技で高レベルのスキルを手動再現する技術を持っており
一人でボスを討伐したり、レベル70のイリマと互角以上の戦闘を繰り広げたりすることができる。
武術を嗜んでいた頃のフヨウに対するあこがれを具現化した姿であるからか、その姿は逆にフヨウとはかけ離れた武人然としたものになっている。
さらにその影響で攻撃的かつプライドが高い性格になっており、武人と男としての誇りを何より優先する…さらにちょっとSっ気のあるキャラクターが形成された。
ゲーオタのサカキに曰く、『ピーキープレイの権化』。