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第4章

従順な狼シリーズ 第一弾

麗しき魔女は鏡の中に

第1巻

第4章

「・・・アリス様?

次のお部屋に、行きませんか…?」

「・・・あ。あ、あ、あぁ!

す、ご、すすす、みません!!

ちょ、少し、ぼ、ぼぼぼーっと、し、していた、ました。」

「・・・大丈夫ですか?

何だか、お顔も少し赤いようですし。」

「あ、あああ、か、顔、お、ですか?!

だ、大丈夫です。

あ、ありがとうございます。

つ、ま、次のい、へ、お部、屋ですね?」

―――――――――――――――

「あ、あの部屋。

へ、部屋。

あ、あのヘ、部屋の。」

「・・・大丈夫ですか?」

「あ、す、ご、ごめんな、さい。」

「・・・ゆっくりで、大丈夫ですよ?」

「あ。あ。りがとう…」


茶髪の少女は深呼吸をする。

薄暗い廊下だが、窓から差し込む光が丁度降り注いでいる。

夕日のせいか、茶髪が金髪に見える。


「・・・あ、あの。

あのお、部屋のか、さ、鏡。

あ、開か、開けたま、まの、お部屋の。

こ、か、う、い、曰くがあるんです。」

「・・・あの部屋の壁に掛けてあった、立派な鏡ですか?

確かに、装飾に人が彫られていて、今にも動き出しそうな感じでしたけれども…」


「あ、そ、に、それは動きませ、ん。」


木彫りの額縁だったが、色合いが真鍮のように輝いていた。

夕日が絶妙に、横から差し込んでいたせいかもしれないが、とにかく美しい木目であった。

それに質素なデザインの、人間の絵がいくつも彫り込まれており、とにかく見ていて飽きない。

右側の女性と左側の男性の関係性を、思わず推察したくなる。

上と下の、小さいが決して乱雑ではない人間たちも、見ていて楽しい。


「ひ、昼、み、見ないで。下さい。

お、ゆ、あく、お化けが、映り、るので。」

「・・・真夜中とかではなく?」

「は、はい。昼です。」

―――――――――――――――

「よ、さ、三階、です。

ここが、おし、さ、最後です。」

「え?三階までなのですか?」

「あ、は、はい。

おく、お外から見ると、も、う、もっとあるように、見、えますが。

ひ、一部屋に何個も、ま、ど、ま、窓があったりしますし。

に、二階が、す、凄くひ、広いだけです。」

「・・・そう言えば、アリス様のお部屋は、この階なのですか?」

「あ、は、はい。

わ、私とメアリーは、さ、三階です。

あ、あまり案内すると、場所もないので、も、もう戻りましょう。」

―――――――――――――――

「・・・あ。アリス様。」

「あ、ま、マーラ、リャさ、マーリャ。

ど、どうしたのですか?

ま、迷っちゃい、ましたか?!」


・・・まぁ、トイレに行く時と、エリーの部屋に行く時。

それはもうやったけれども。

今は違う。


「いえ、エリーは知りませんか?」

「え?エリー様、ですか?」

―――――――――――――――

「・・・あ、ボタン。な、にか知って、る?」

「・・・え?何をですか?!」

「エリーが部屋に居ないの。」

「え、エリー様ですか?

・・・あ、そういえば!

メアリー様と一緒に、三階に向かわれていた気がします!」

「え?!」


・・・この子、こんなに大きい声出せるんだ。

耳が、少しだけキーンとなった…


「さ、三階???!!!」

「はい。そうですね。」

「ど、どうして止めなかったの?!!!!」


走り出す程、取り乱してる。

さっきまでの取り乱し方とは違うし…

・・・やっぱりこの子、三階に何か隠してる?

自室に何か…?

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