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第2章

「牡丹、魔除けの香を切り忘れてるじゃない。

切っておかなk」


ガチャ

狡猾な魔女シリーズ 第一弾

麗しき魔女は鏡の中に

第1巻

第2章

「エリーにはこの部屋を使って頂こうかなと考えています。」


え?

広い…

凄く広い…


・・・ブランカ伯爵の部屋ではないよね?

・・・え?

屋敷の主人とかが使う部屋の広さなのでは…?

ブランカ夫人は相当奮発しているのでは…?


「・・・どうしましたか、マリー?」

「い、いえ。

何でもありません。」


・・・とりあえず、エリーの荷物だけ置いちゃおう。

・・・エリーの荷物、少ないよね?

本当にこれだけで足りるのか、不思議。

―――――――――――――――

『・・・ねぇ、虚春。

エカテリーナって、空間系の魔法とか使えるのかしら?』

『え?

・・・多分使えるんじゃないかしら?』

『それにしては荷物、少ないわよね?』

『・・・確かにそうね。

素晴らしい着眼点だわ。

やっぱり涸春は天才だわ。』

―――――――――――――――

「・・・エリーの荷物、本当にそれだけなんですか?」


やっぱりブランカ夫人も不思議がっていらっしゃる。


「はい。

これだけです。」

「・・・手紙だと彼女、一月ほど泊るつもりなようですが?」

―――――――――――――――

『・・・明らかに日帰りの量よね?』

『・・・空間系の魔法って、どれだけの容量があるのかしらね。』

―――――――――――――――

「・・・そうなのですか?」

「あら、聞いていなかったのですか?」

「・・・初耳です。」


・・・え?

・・・確かに、「長旅」とは言っていたけれども。

・・・え?

一カ月?

・・・流石にそれ程は持って来ていない。

・・・せめて半月ほどしか持ってきてない。

・・・どうしよう。


「マリーの荷物は何処ですか?」

「まだ下です。」

「そうですか。

・・・使用人に運ばせましょうか?」

「え?

い、いえいえ、私が運びます。」

「そうですか?

では、次は貴女をお部屋に案内しますので、一緒に取りに行きましょう。」

「え?

私の、部屋ですか?」

「はい、そうですよ?」

「わ、私に、ですか…?」

「はい、そうですが、何か問題でも?」

「い、いえ。

・・・宜しいのですか?」

「宜しいも何も、貴女もお客人ですから。」

―――――――――――――――

『・・・ねぇ、虚春。

アタシ、不思議に思ってた事があるのよね?』

『何かしら?』

『犬の彼女の荷物を見たんだけど、その中身が不思議だったのよ。』

『そうなの?

やっぱり涸春の着眼点は素晴らしいわ。』

『・・・明らかに、野宿する人の荷物にしか見えなかったのよね。

薄い毛布とか、ナイフとか、マッチとか。

あと、お鍋とか。』

『・・・ひょっとして犬のお嬢さん、野宿するつもりだったのかしら?』

―――――――――――――――

「こ、このお屋敷に、泊っても宜しいのですか…?」

「ぎゃ、逆に何処に泊まるつもりだったのですか?」

―――――――――――――――

「そんな、野宿なんてさせませんよ。

お客人の従者にも、泊って頂くのが『普通』ですよ?」

「そ、そうなんですか…!」

―――――――――――――――

『犬の彼女、本当に野宿するつもりだったみたいね…』

『そうね…

・・・犬の彼女の荷物は、エカテリーナよりは多いわね。』

『・・・やっぱり、エカテリーナが可笑しいだけな気がするわ。

・・・エカテリーナに荷詰めのコツでも聞いてこようかしら。』

『やめといた方が良い気がするわよ、涸春。

エカテリーナから碌な答えが返ってくる気がしないわ。』

『・・・確かにそうね。』

―――――――――――――――

「泊めて頂ける上に、荷運びに人まで貸してくれるなんて…

・・・本当に感謝の言葉に尽きません。」

「大丈夫ですよ!

お客様のお世話も、我々の仕事ですから!」

「・・・そう言えばボタン。

魔除けの香はちゃんと消しましたか?」


「ボタン」…

変わった名前…


「・・・ボタン?」

「・・・・・した。」

「え?」

「消し忘れてましたぁぁぁ!!!」


・・・エリーは魔除けの香に弱いのに。

という事は今頃…

―――――――――――――――

そう言っている間に、一行はブランカ伯爵の部屋の前までやって来た。

例の「退魔の香」が焚かれている部屋である。


エカテリーナは勿論、自らの胃液で見事なまでの「ナイアガラの滝」を作り上げていた。


「な、なんなんですか、

この状況は?!」

「・・・エリー大丈夫?」

皆々様、初めまして、またはこんにちは。

⻆谷春那です。


・・・珊瑚ちゃん可哀想。

妹の牡丹ちゃんの失敗を隠そうとしてたら、間に合わなくて、犯人だと思われて怒られてしまうなんて…

なんて可哀想なんでしょう。


頑張れ牡丹ちゃん!

頑張れ珊瑚ちゃん!


次回もお楽しみに!

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