プロローグ
・・・良かった。
ライサが言っていた通り、エリーが来た。じゃあもう安心だ。これで僕もライサも、
助か...る?
従順な狼シリーズ第一弾
麗しき魔女は鏡の中に
第1巻
プロローグ
・・・ライサの書く文章はあまりにもくどい。
くどすぎる。
正直俺も読みたくなくなってきた...
・・・これ、多分ライサが魔法を使って書いたんだろうな。
あの女のために。
あの男に無理やりやらされたのかな?
あまりにも僕の予想とかけ離れすぎてる。
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魔法はいわば「欲の具現化」。
欲望をかなえるための道具であり、欲を糧として発動する。
そのため、全くやりたくないことを魔法でやろうとしても、
正しい効果は得られない。
むしろ、欲が全くそこにない状態で
魔法を発動しようとすれば、発動しない。
魔法はエネルギーを別のところから持ってくる。
いわゆる
「代償」
と呼ばれる現象である。
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・・・気持ち悪い。
あの女が美化されすぎている。
・・・やっぱり、エリーが来てくれるんだよね?
ライサの文章にもエリーが出るってことは、
エリーが来ることに間違いはないんだよね?
ライサは油断してああなっちゃったけど、エリーはきっと油断なんかしない。
絶対この案件を無事解決してくれる。
そうすれば、皆助かる。
俺も、ライサも。
・・・猫たち、飼い主に怒られちゃう。
というか、猫たちのこと、心配してくれてるよね?
猫たちの状況、どれだけ届いてるんだろう...?
・・・!
なんで俺、こんなに弱気になってるんだ?
せっかく増援が来ることが分かって、なんでこんなに落ち込んでるんだ...?
・・・白猫はきっと、あいつらの敵となって、エリーを邪魔する。
あいつらはライサを使って黒猫をここに閉じ込めた。
あいつらは白猫を操って、味方につけた。
だが同時に、あいつらは黒猫を敵に回した。
後悔させてやる。
白猫がエリーの敵に回るなら、
黒猫はエリーに協力しよう。
姑息な嫌がらせのようで少し気分が悪いけど、しょうがない。
黒と白を正反対にしたあいつらが悪い。
普段表と裏、隣合わせの黒と白を無理やり引きはがした
あいつらが。
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下である黒猫が上である白猫に歯向かうなんて、
普通はあり得ないことである。
普通は。
「通常は表と裏、隣り合わせのもの」
という理は、既に狂わされてしまっているのだ。
理が狂ったら他の理も、崩れる。
「綺麗に並べられた何百個のドミノのうち1つが倒れたが、
倒れたのはその1つだけ。」
なんてこと、奇跡でも起きない限り、あり得ない。
10月7日の出来事だった。
皆々様、初めまして、またはこんにちは。
⻆谷春那です。
「麗しき魔女は鏡の中に」ついに始まりました!
・・・謎に聞き覚えのあるタイトルですよね。
私が手掛ける
「麗しき令嬢は鏡の中に」
を思い出してくださった皆々様。
あ り か ゛ と う こ ゛ さ ゛ い ま す !
失礼しました。
後書きで私、失礼しかしておりませんね、すみません。
「狡猾な魔女シリーズ」と「従順な魔女シリーズ」は
同じ世界線の同じ時間軸の同じお話を書いています。
違うのは視点のみ。
でも、視点の違いでガラリと変わる・騙されるお話を書きたくて
このシリーズを始めました。
ちなみに
「「従順な狼シリーズ」が「狡猾な魔女シリーズ」の裏ストーリー」
ではなく、
「「狡猾な魔女シリーズ」が「従順な狼シリーズ」の裏ストーリー」
なのです。
そこのところ、あしからず。
・・・ということで、「麗しき令嬢は鏡の中に」の更新は、
「麗しき魔女は鏡の中に」が6巻に到達するまでありません!
・・・しかし、「麗しき魔女は鏡の中に」は1巻1巻が
「麗しき令嬢は鏡の中に」ほど長くはないのでご安心ください。
それでは、次回もお楽しみに。
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| 告知が通ります |
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皆々様、アンケートにご協力いただきたく。
内容は
「ユニークアクセス100人いったら何かしたほうが良いですか?」
というものです。
詳しくはX、活動報告(第二回メタ発言の会)でも載せておりますが、
事の経緯は
「⻆谷の黒歴史仲間Aがユニークアクセス100人記念に絵を描いた!
⻆谷も何かしたほうが良いか?!」
というものです。
ちなみに私の画力の\(^o^)/オワタぶりの参考までに私の過去の糞絵を上げておきました。
皆々様には賢明な判断をお願いいたしたいですね。