1 入学式からパニック⁈
「くまたーん!今何時?」
そう言ったのは、うたたん。
「4時。入学式は8時からだよ!!」
くまたんが答える。そして、しばたんが、
「うたたん。もうちょっと寝たほうがいいよ!」
こう言った。今、この部屋には、僕とうたたんとしばたんの3人がいます。僕の名前はくまたん!よろしくね!僕たちは、同じ種から生まれたから、一緒に暮らしているよ!今日は入学式があるから、緊張して、いつもなら寝ている時間に僕も起きちゃった!
「うたたん……おなかすいた!プリン食べてくるでちゅ!」
うたたん。寝起きでプリン?食べておいで……入学式まで少し時間があるから、僕たちについてしゃべっていくね!まず、僕!名前はMくまたん!好きな食べ物はマンゴーゼリー!くまだよ!自分の性格の紹介かぁ……なかなか、難しいなぁ。物語が進むにつれ、紹介しようかな!ということで、次はうたたん!女の子のうさぎだよ!身長は低めだけど耳が伸ばせるから、生活は不便じゃないみたい!マイペースでプリン好き!僕は振り回される事は多いよ!最後はしばたん!女の子の柴犬!身長も高いし、僕たちのお姉さん的存在!年齢は同じだよ!落ち着きがあって、憧れの存在!なんだけど、カフェとか、流行には敏感で、毎日のように色々なところにほぼ強制的に連れて行かされる。そこ以外は全部尊敬しているよ。あっ!もうそろそろ、起きる時間だ!では、学校に行ってきます!
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
ここは、白黒小学校の、体育館の中。途轍もなく静かで、すごい緊張する!もうすぐ、校長先生の話が、始まりそう!
……って、ちょっと待って!校長先生が、リーゼントで、竹刀持ってて、草をくわえてるんだけど!あきらかにヤンキー!でも、眼鏡だけは、真面目がつけてそうな、四角いいぐるぐる眼鏡!なに?この学校ちょっとあれてる?まさか、ここヤンキー育成所じゃないよね!
「みなさん、おはようございます。私は、この白黒小学校の、校長の勉強師 真正です。今日から、あなたたちはこの白黒小学校の一人として、正しい行動を、行ってください。そして、明日から、張り切って、楽しい学校生活を、送ってください。これで、校長先生からの話を、終わります。」
校長先生のお話が終わった。いや、名前個性的すぎん?勉強しましょうって……少し言わせてもらうと、あなたのほうが、見た目から勉強しましょうって言われそうなんですけど!でも、人は見た目で判断しちゃだめだからね!
「校長先生、くだらない話をありがとうございました。」
今、すごいこと言った?!
「すやーすやープリンたべ……」
誰かが……寝ている……お願いします!うたたんじゃありませんように!入学式で寝ていた人と一緒に暮らしているなんて肩書きいらないよ!寝ている人のほうを見ます!3,2,1……
うたたんじゃん!
一番最悪な未来だった~!僕は変な肩書きと共に6年間過ごさなければいけないのか?!というか、みんなの視線がこっちをむいている……えっ?僕叫んだ?!いや、絶対に叫んだんだろうな!
「こら!そこのくまたんさん!!あなたは、今日から小学生なんですよ!もう幼稚園児では、ありません。こういう場所で大声を出してはいけないという事を、しっかり覚えてください!」
校長先生の声が飛んできた……いや~だれだって、真横で寝ているのを見たら、叫ぶでしょ。入学式に寝ていた人と一緒に暮らしているっていう肩書きよりも最悪な、入学式に大声で叫んだ人っていう肩書きになりそうだよ~!6年間も、入学式に大声で叫んだ人という存在にならなければならないのか……?
「先生!今日から小学生とは間違いありませんが、昨日までは幼稚園児。河童の好物!キュウキュウリ!急にできないんですよ!」
うたたんが、叫んだ。いや、どういうこと?!何言ってるの?さっきまで寝ていたはずなのに……誰のせいで恥ずかしい思いをしてると思ってるの?
「そうですね!急にはできなくても、くりくりゆっくりやっていきましょう」
どういう話?!さっき僕が叫んだら怒こったくせに!何なの?その、キュウキュウリとか、くりくりとか必要ある?
「必要ある!」
うたたんと校長先生見事にはもったよ!
キュウキュウリ→急には
くりくり→ゆっくり
こういうことか!というか、くだらん。オヤジギャグがオチとは……それで、校長先生とうたたんが、息ぴったしになるとは……変な話で入学式が中断されたよ!で、これは本当に入学式なのか?!