9 お嬢様とファミレス?!
「今日は世界的に有名なすわえ財閥のお嬢様。美しくて清らか。そしてかっこいいという完璧で最強なすわえ様とその自称護衛の布団野吞身!圧倒的モブ&ザコである、すわえ様とは立場が違う、うたたんとくまたんの4人が奇跡的に一緒にファミレスに行くことになった!」
なんかもういろいろとめちゃくちゃだけど、大体あってる今の状況のナレーションありがとう!吞身!
「べ、別に、アンタのためじゃないんだからね!」
典型的なツンデレ文章!
「圧倒的モブ&ザコのくまたんに誰がデレるんだ。」
温度差!ツンのみ!
「ファミレスにしたのも、お前らの財布がスッカスカだからだぞ。」
それはしっかり理解してますー!
「吞身。知ってるでちゅか?人のお金で食べる高級プリンが一番美味しいんでちゅよ。」
うたたん、おごらせようとしないで!
「何ってるんだ?これだから圧倒的モブ&ザコは困る。」
いちいち圧倒的モブ&ザコって言うの面倒くさくないの?
「人の金で食う超高級焼肉が一番美味えよ。」
口悪い!そして、こっちもおごられる前提!
「そういうくまたんは何が一番おいしいと思うんでちゅか?」
「そうだぞ!」
えっ?う~ん……みんなと一緒に食べるご飯かな?
「クッソつまんない。」
「くまたんってつまんない男だったんでちゅね。」
いや、ひかないで!多分この3人の中で1番いいこと言ってる!
「そろそろ、ファミレスに行こうか!」
「すわえ様!了解です!周りにクズがいないか注意しておきますね!」
いや、吞身!愛が重たい!
「しゃっしゃー!しゃっしゃー!しゃっしゃいませー!」
ふざけすぎじゃない?ノリノリじゃん!
「すわえ様がいるんだぞ。クズバイト。ちゃんと言え。」
めちゃくちゃヤバイ客と一緒にいるんだが!
「吞身ちゃん!それはやめて!すみません!」
すわえ様も大変そうだな……
「お前なんてすわえ様が指一つ動かすだけでクビになるんだからな。」
全然聞いてなかった!
「吞身ちゃん!」
すわえ様の手刀が入ったー!ファミレスなのに物騒!
「すみません~。」
「……」
周りの人みんなドン引きしてるー!多分僕はもう、このファミレスには入店できない!
「すわえってファミレスってよくくるんでちゅか?」
うたたん……さっきの流れでよく普通にしゃべれるね……
「う~ん。その、ファミ……ファミらす?ファミなんとかっていうのは知らないけど、レストランは行くよ!」
今ので超高級レストランしか行かないのは分かった!
「ハッ!いつの間に!」
「吞身ちゃんおはよう!もう、さっきみたいなことしないでね?」
「はい!すわえ様の言うとおりに!」
もうなんか、愛が重すぎてよくわからん事なっとる。
「さっきのしゃっしゃー!しゃっしゃー!しゃっしゃいませ!でお馴染みの!」
お馴染みなの?
「新人ベテランアルバイトの夏海 青春です。」
いや、新人なのかベテランなのかわからん!
「夏だ!海だ!青春だ!のきつい人でちゅか?」
いや、うたたん!何言ってんの!
「俺に青春という、青春時代は存在しなかった。モテない。帰宅部。」
悲しい……頑張れ……
「そんな夏海 青春ですが!謝罪の気持ちを込めて、夏海家のおばあちゃんの味を無料サービスさせていただきます。」
びっくりするほど、興味ない!
「こちら、毎晩のように出た、懐かしの味。卵かけごはんです。」
卵かけごはんー?時間ないときの朝ごはんか何か?毎晩のように卵かけごはんだったの?
「私の大好物なんです!」
あなたの好みは聞いてない!
「毎晩、真心こめて作ってくれて。」
調理手順ほとんどないけどね?米に卵割って醬油かけるだけ!
「いつも机の上には卵と米と醬油が。」
もはや作ってもらってないじゃん!自分で作ってんじゃん!
「おかずが重要なんです!」
卵かけごはんにおかず用意するタイプの家なのね。それを真心こめて作ってくれたのか。
「白米です。」
米じゃん!炭水化物!
「あとパン。」
炭水化物3個め!
「ラーメンも!」
炭水化物4個め!そんなに炭水化物ばっかりとってどうすんねん!
「ショートコントファミレス。夏海 青春がお送りしましたー!」
僕は何を見させられてたの?そして圧倒的にツッコミ不足してたけどね?僕が全部ツッコんでたからね?
「私がツッコミ役だったのに取られたんですよ!」
漫画を読んでるじゃん!ツッコむ気ないじゃん!
「クソ!なんでバレたんだ!」
逆になんでばバレないと思った?
「ご注文はお決まりでしょうか?」
ようやく、あの人達帰っていったよ。みんなもう決まった?
「とりあえず、このレストランの料理全部ください!」
すわえ様の現実金持ち発言!絶対全部食べられないでしょ!それは宝石店とか洋服店とか、そういう系で言うセリフ!レストランではない!
「クゥゥゥ!すわえ様の金持ち発言!沁みるゥゥ!」
どこが?
「じゃあ、このメニューに書いてある料理全部ください!」
だから、レストランで言っちあかんて!ご飯屋で言っちゃあかん!
「うっ!すわえ様の不意打ち金持ち発言!」
不意打ち?!わりとさっきから連発してるけど?!
「シェフの気まぐれ冷前菜 帆立貝柱と柑橘類、フルーツトマトのマリネ キャヴィア添えを1つ!」
いや、ファミレスにあるわけない!ここを高級料理店と錯覚してる?もっと、庶民的なメニューしかない!
「すわえ様!それは、今度行きつけの料理店に行ったときに頼みましょう!」
そうして!
「なら、シェフの気まぐれ肉料理 おばあちゃんの懐かしの煮物 お漬物を添えを1つ!」
確かに庶民的になったけれども!違う!そういうことじゃない!
「すわえ様!それは家に帰って直ぐに手配しておきます!」
もはや、メイドみたいになってんじゃん!すわえ様、メニューにあるやつからしか選べないんだよ!
「そうなの!メニューにいっぱい書いてあるなって思ったら、そういうことだったの?」
まさかのファミレス初めて?
「じゃあ、このハンバーグ?っていうのを1つ!」
ハンバーグ知らないの?!さすがにハンバーグは知ってるでしょ!そして知らない料理を頼もうとする謎の冒険精神!
「あと、唐揚げ?って言うのも1つ。」
唐揚げも知らないの?そして肉料理でかぶってる!
「そうなんだ!それじゃあ、唐揚げ?はやめて、このシュウマイ?っていうのを1つ。」
いや、シュウマイも知らないの?そして、それもお肉―!
「ごめん!先に選んでくれる?」
分かった!
「プリン一個ずつください!」
「3人とも?なんで?」
「すわえ様!今月はすわえ様という推しに貢ぎすぎてしまい!プリン一個しか買えなくって!」
「うたたんも気づいたらお小遣い消えてたでちゅ。」
「僕はちょっとうたたんにおごりすぎて!」
「分かった!今日は私がおごってあげる!」
すわえ様におごってもらってしまった……
「ありがとうでちゅ!」
「これは、すわえ様のお金で食べることができている……ギャァァ!」
いや、うるさ!静かにして!
「3人とも……すごい食べたね……」
確かに、めちゃくちゃ食べてしまった……
「3人合わせて全部で何円くらい?」
「1人当たり約3000円なので9000円くらいです!」
めっちゃ食べてしまった!
「ええ!安すぎる!」
やっぱそっちかー!一瞬、どっちのええ!か迷ったけどさ!やっぱそっちかー!僕らのお小遣いがめちゃくちゃしょぼく見える!
「たったの9000ドル?」
まさかのドルで計算?!円に直すと118万円くらいだよ?!それは金持ちでも高くない?100万超えてるよ?
「すわえ様!金持ち発言!尊い!」
尊いか?
「あっ。9000ノルウェークローネだった?」
もはや聞いたことがない!
「尊い!すわえ様!」
「おいしかったでちゅね!」
「そうだね!ハバングーまた食べたいな!」
ハンバーグね!
「すわえ様と一緒に食べれただけで幸せ。」
また、行けるといいね!
「誰がまた圧倒的モブ&ザコと一緒にファミレスに行くか。」
「吞身ちゃん!」
「すわえの手刀!決まったでちゅー!」
すわえ様の手慣れてる感が怖い!




