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リオウとナナミの物語 前編  作者: ふるたく
変化の時
11/11

分かれた、道

女性騎士が立ち去り、また、2人きりに戻る。


僕「、、、、、、、、、」


ナナミ「、、、、、、、、、」


僕は、流石にそろそろナナミが、僕に何かを伝えようとしてここに来た、というのに気がついていた。


僕「、、、、、、、、、」


ナナミ「、、、、、、、、、、」


さっきの女性騎士のやり取りで、何故か僕の心は落ち着きを取り戻していた。


だから、僕から聞いてみようと思った。


僕「ナナミ、、、、」


ナナミ「、、、、ん」


僕「、、、何か、あったの?」


ナナミ「、、、、、、」


ナナミは少し間を置いて


ナナミ「、、、、、、うん。」


と、小さく呟いた。



僕は、その先が何か、何となく、分かってしまっていた。


だから、さっきまで、それを聞きたく無かったんだろう。




、、、でも。


僕の手には騎士団への推薦状があった。


それは、僕の、僕が歩む人生の「道のりの変化」への、決心を示していた。


君が、そっちへ、進むのなら


僕は、こっちへ、進む、、、、



そういう、変化。


そういう、変化への覚悟、決心。



僕「、、、、、、何?」


本当はその先は聞きたくなかった。ぎりぎりまで知らないでいたかった。


知りたくない。知りたくない。


知りたくない。知りたくない。


けれど。


けれど、


けれど、


けれど。


聞くしか、無い。


聞くしか、無い、、


聞くしか、無い、、



聞くしか、



無いんだ、、、



、、、、、、。



だからこそ、ナナミもここにいる。


わざわざ、僕の所まで、やってきたんだ。


わざわざ、僕の、所に、、、。



僕「、、、、おし、、えて」


僕は声を絞り出す


ナナミ「、、、、、、、」


ナナミはゆっくりと


ナナミ「、、、、、、うん。」


間を、空けて


ナナミ「、、、、、えっとね、」





ナナミ「、、、、私、結婚する事になった」


ナナミがニコッと、何でもない事の様に自然とそれを僕に伝える。


別に、何でもない、事のように。



僕「、、、、、そっか。」


僕「おめでとう」


僕も笑ってお祝いの言葉を伝える。



ナナミ「、、、、、うん、ありがとう。」



僕「、、、、、、、、、、、」






再び沈黙が訪れる





、、、僕は、どういう顔をしていたのだろう。


顔は、笑っていたと思う。



でも、心は泣いていた。


悲しくて、悲しくて、悲しくて



子供の様にわんわん泣いていた。



あの頃の、様に。



泣いていた。



悲しくて。




悲しくて。




悲しくて、、、






そして



僕は、ナナミを引き寄せた。


ナナミも、僕の腕の中に来てくれた。



そして、2人で



キスを、した。



長い、、、、長い、キスを。



、、、、、


、、、、


、、、、



、、、、



、、、、






、、、、







、、、、、









、、、、、




そして。



どちらがともなく2人がゆっくりと離れる。


お互いの顔をみて。


お互いに目に涙をうかべ。


くしゃくしゃの顔で。


そして


ナナミ「、、、さよなら、、、」


と、ナナミは短い、とても短い別れの言葉を口にして、


その場から去っていった、、、、、。



その姿は二度と振り返る事無く。



僕は、その姿をずっと見ていた。




いつまでも、いつまでも、




いつまでも、、、、、、、、、




いつまでも、、、、、、、、、












前編 終わり


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