異世界の駅弁【途切れてしまった部分です】
俺が買った鳥の焼肉つきのチャーハン(?)は、実際かなり辛かった。
一口食べると、その瞬間にエスニックな香りが鼻へぬけていく。米はパラパラで、味にむらはない。咀嚼しているうちに徐々に辛さが舌をピリピリさせ、首筋がカッと熱くなっていく。
ひーひー言いながら水を飲むのだけれど、喉元すぎれば何とやらで、すぐまた次の一口が食べたくなる、妙にくせになる味だった。
リリアとアリアが、ものめずらしそうに見ていたので、一口ずつ勧めてみたら、二人とも見事に顔を真っ赤にしていた。
貴族の食卓に激辛料理は並ばないようだ。
「うう、舌がひりひりします……」
「カディナ、よくこれを平気な顔して食べてましたわね」
「辛い料理、意外と好きなんだよね」
前世では、ちょっと本格的なカレーならこれくらいの辛さは普通だった。ただ、サルティにいた頃は確かに、これほど辛い料理を食べたことはなかったから、爺ちゃん婆ちゃんがあまり好きじゃなかったのかもしれない。それか、地域差だろうか?
食事を終えると、空いた容器をまとめて車内のゴミ箱に捨てた。久しぶりのB級グルメにかなり満足した俺は、明日の昼もまた駅で弁当を買おうと決意したのだった。
ちなみに、夕飯は三人で食堂車にいって食べた。どんなものが食べられるのかと、かなり期待して行ったのだが、残念ながら料理は前世の定食屋とそう変わりはなかった。味もごく平凡。
まあ、設備や材料、その鮮度の点で贅沢はいえない。値段が割高なのも、納得はできる。
ただ、やっぱり味の点でも、値段の点でも駅弁に軍配が上がるのは事実だった。
変なところで途切れているのに気付きました。
部分の削除はあまりしないよう警告が出たので、続きを投稿しました。
ブックマークと評価ありがとうございます!
ガラル地方に旅行中です、投稿遅くなって申し訳ありません。




