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夜明けと共に

********************


  愛のカタチ、恋のいろ、ココロ色。


     ーーーーーーーーー

     “LaLa (ララ) SOLARIS(ソラリス)

       (太陽の店)   

     ーーーーーーーーー

     挿絵(By みてみん)


★いらっしゃいませ。

 一緒にCoffee&Tea breakしませんか?


********************


こんにちは。

店長兼ウエイトレスのまどかです。


ようこそ≪LaLa SOLARIS≫へ。



ちょっと疲れた時や

元気になりたい時はひと休みして、


美味しいコーヒーや

お茶でも飲みながら

ゆっくりこころの旅でもしてみませんか?



当店は年中無休。

あなたのお好きな時間に営業しています。


いつでもどうぞ

ゆっくり休んでいってくださいね。


 挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)



空が白み始めた時の

夜明けの空気って


どうして

こんなに澄んでいるんだろう



ひんやりとした冷たい空気を

胸いっぱいに吸い込んだら


何だかとっても

懐かしい気持ちに満たされた



そういえば、

前にもこんな朝を

迎えたことがあったっけ。



挿絵(By みてみん)



あの時とは

状況も相手も違うけど


あの時も

どん底に思えた世界から

抜け出せたんだよね。


まだアスファルトが

昨夜の雨で濡れている。



挿絵(By みてみん)



なんて

静かな朝なんだろう


聞こえてくるのは


雨滴を乗せた木々が

さわさわと風に揺れる音と


新聞配達の自転車が

キー…と

小さな音を立てて

停まる音。


そして

微かに聞こえてくる

鳥のさえずりだけ。



ああ。

そろそろ

起きる時間だ。


目覚まし時計代わりのラジオが

ONになる



空の色の移り変わりは

非常に早い。


刻々と太陽が昇り始め、

明けていく空を見ていたら


何だか自分も

まるで脱皮でもして


新しく変わっていくみたいな

そんな不思議な感覚に(おちい)った。



もう一度

新鮮な空気を

胸いっぱいに吸い込んでみる。


空を見上げながら

ゆっくりと。


自分をなだめるように

深呼吸、深呼吸。



夜は

進むべき道がよく見えなくて

とても心細かったのに


朝になると

不思議と道が見えてきて

何だか少し安心したり


「大丈夫さ ここからまた始めるよ」


ふと

ラジオから流れてきた

歌声に耳を傾けて


(うん)と

力強く頷いた。



そうだね。

  

何度でも

また始めればいい。


何度でも

何度でも。

 

少し休んで

また歩き出せばいい。



歩いていくために

私はここにいるんだ。


だからきっと大丈夫。

  

また歩き出せる



挿絵(By みてみん)


お待たせしました。


温かいコーヒーとモーニングのパンです。

特製のバターを塗ってお召し上がりくださいね。


挿絵(By みてみん)


お好みでテーブルのお砂糖もどうぞ。

ミルクのおかわりもお持ちしますよ。


寝不足の日は

いつもよりしっかり召し上がって

今日も頑張ってくださいね。


コーヒーのおかわりも

いつでもどうぞ。




ー追伸ー


昔、大失恋をして大泣きして

気がついたら

朝になってしまった時に書いた詩です。


ラジオから

小比類巻かほるさんの

「I'm Here」が流れてきました。


ちょうど雨上がりの朝で、

窓を開けて大きく深呼吸したら

何だか元気になれて。


その時の気持ちを

そのままnoteにしたためました。



色々あるけど、大丈夫。

何とかなります。


大丈夫。

大丈夫。





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