第十六話 戦って勝ち取る
「力を貸してほしいの・・」
珍しくゆうかの方から俺に話しかけてきてくれたので、君のためなら努力しますよ♪と言った。
「最近友達にいい感じの人ができて・・、その子すごく満ち足りた顔をしてて・・」
「おっ?とうとう俺の頑張りが日の目を見る日がやってきたのかな?」
嬉しいサプライズだと一人浮かれる俺に、まだ決めつけない方がいいと思うとゆうかは言った。
これからする話を言いづらそうにしている彼女の横顔に目を奪われていると、決着をつけたいのだという。
「彼氏との別れ話なら勝手でるよ」
親身になっていることをアピールしてみる。
「でも・・、ちょっと良心のとがめみたいなのを感じる」
「気持ちはよくわかるよ」
ゆうかに俺の心を読む能力がなくて幸いだと思った。
とっととその男と別れてもっと俺に関心を持ってくれないかなぁと密かに望む。
「相田くんのおかげで少し安心してきた」
「それは良かった♪」
どこもやましいところがないとういう表情でにこりとする。
その男とのことはすぐに過去のことにしてあげるよと心の中で思った。
菊池さんの思いを代弁するのだと錦は言った。
「俺の全てを投入して勝利を収めてくるぞ!」
彼ははキラキラした目をして自分が最近の菊池さんのお気に入りだということは既に分かっているのだとう断言する。
「でもさあ、相手は大人だろ。怖くないのか?」
するといい質問だ、亘くん、と錦は言う。
「そのいい大人が未成年に手を出してるんだから俺は見逃さないよ」
大変なときに側にいてくれる男を女の子は欲するのだと錦は得意げだ。
「錦っていろんなことに立ち向かって免疫つけてる感じだな」
「いい褒め言葉だね~」
自分には待っている人がいるからどこへでも行けるのだと得意げな錦を見て、僕も色々起こる問題を冒険のように思ってみようと決めた。
譲りません(^.^)




