まずきっかけを作った初代
なんじゃあ?もう特攻服のがおるじゃないか・・
もう決着着いたんか?
じゃあ黒姫負けとるじゃないか・・ジェイなんとか言うのも・・
ま、俺等にはどうでもえーけどのぅ。もう銭も貰ったし。
「・・よっしゃ次はジュリナんとこまで歩いていこうか」
「そうじゃの歩いても10分くらいか。」
何となく分かる昔悪かったんだぞオーラを放つ二人の中年。
商業地区と繁華街の入り混じった紙屋町で飲み始め
ほろ酔い加減で歓楽街流川へ向かう道中の繁華街八丁堀。
「ジュリナ指名じゃ」
「はいっありがとうございます」黒服
店の前に止まってるランボルギーニが出勤中のサイン。
「ジュリナさんっ!ジュリナさんっ!」
「・・・はっ!ごめん!指名ね!すぐ行く」ジュリナ
また考え込んでしまった・・
まだ私も少しだけ触れて、少しだけ整理してる途中だ。
何が目的?そりゃ金でしょ。
どこまで?共黒会・・いや広島の全部まで。
なぜ広島?きっと東京を所払いか、東京の組織の差し金?
ガキを揉めらせてどこに勝たせたい?
普通に考えれば、ジェイか私の黒姫。
あの人達は私がガキの頃にはすでに居た・・
まだ全然解けないパズル・・
だがその一つのピースが舞い込んでくる。
「はようジュリナ呼べよ!」
「ワシらぁ先輩じゃぞ!」
「あっ!先輩っいらっしゃいませ!」ジュリナ
そうだ・・この人達が言い出したんだ・・
「ジュリナさんの先輩なんですね。
お仕事なになさってるんですかー?」ヘルプキャバ譲
「あー、鍛冶屋の一人親方じゃワシぁ二人とも」
「自由に使える金位は持っちょるぞぉ」
はいはい・・クソ小物・・
やっぱ金だな・・
若い頃は伝説じゃー言われても、
今は所詮、建築業の汚れの貧乏人・・
マジ、ウチの店に作業着で来るなよ・・
「伝説の初代黒姫の方なの」ジュリナ
「へーーすごーい。」キャバ譲
大刀さんと一緒の年代だが・・
「おー、大刀くん?」
「ワシらの2個下じゃー。大刀くんは」
くん・・付けか。2個下に。
もうばっさり聞いてしまうか・・
「当時先輩方と大刀さんって絡みあったんですか?」ジュリナ
ない。
大刀さんの現役時代は東京のはず。
「ちょろーっと名前は聞きようたのぅ」
「ワシ等はワシ等で忙しかったけんのー」
曖昧・・
これだけで推測するなら・・
うだつの上がらない昔悪かった不良を、
大刀さんが金でうまく使った・・
縦文字復活抗争の仕掛け、そして・・
「ワシ等が認めるんじゃけジュリナ勝てよ」
「久しぶりに黒姫の特攻服見たいのぅ」
「・・・・・・はい。」ジュリナ
どういう・・
きっとこの人達はもうベリクレが特攻服着てたのを知ってるはず
ヘルプの譲も居なくなり、酒が進むにつれ動き出す。
「ランボルギーニは誰に買ってもらったんじゃ?」
そうか・・どうでもいいんか・・
ただの金で買われた神輿か・・
「大刀さんって広島出身なんですか」ジュリナ
質問返し・・
少し何かを知ったような感じで・・
「・・・・・・・」
「ワシに抱かれるんなら教えたるぞー」
はぁ?ボコボコに価値下がるわっ私の。
こんなクソ小物に抱かれたら・・
「ワシもいれーや3pじゃ」
「おお。ええのぅ」
はぁ・・切ない・・貧乏人を見ると・・
でもアホで良かった。
やはり東京出身で、この二人もそれを知っている。
「・・・ジュリナさんご指名です」黒服
ふむ。うまい。サンキュー。
「ではまた後で」ジュリナ
どうせ帰るだろ。ここ高いし。
次に私が回ってくるまでには、あと少しの焼酎も飲み切るだろ。
これが一流の譲に黒服だろう。
使える金額内で最短で帰ってもらうのが。
黒服もジュリナも気づいていた。
ボトルの酒があと少しになって飲むペースが落ちたのを。
当然男たちは考える。
次まで待つにはもう一本ボトルを入れねば・・
「・・じゃ、っじゃあワシ等はそろそろ帰ろうかの」
「明日も朝早いしのぅ」
「ありがとうございました遅くまで」ジュリナ
どうせ毎日飲み出てるんでしょ?
(お金持ってるんですね)
本当夜の街が好きですねぇ。
(いつまでも不良なんですね)
「また来てくださいねー」ジュリナ
はいはい適当なリップサービスでご満悦。
「・・あんなのに認定されるんですね・・」黒服
「目一杯、先輩面して表彰台上がるんでしょ」ジュリナ
ワシらが復活許したんじゃーって飲み歩くんでしょうね。
「・・・後つけて」ジュリナ
「ん?ああ分かった」黒服
さぁ紙屋町にでも逃げ込むのかな?
年下の他所から来たヤクザのとこにへこへこと。
「でもジュリナ・・最近どうしたんじゃ・・」黒服
何かジュリナが最近寂しそうで、
少し性格も何か悪くなったような・・
「・・本当ね・・・」ジュリナ
自分でも分かってる。
だって・・フラれたようなもんじゃん・・
本当は私だけかわいがってくれてると思ってた。
ジュリを飛ばして、私に色々頼み事してきたり・・
「ジュリナ!」黒服
「どうしたの?」ジュリナ
遠くから走ってくる黒姫系列の黒服。
というより八丁方面から・・
「ジュリが落ちてもーた!」黒服
「え!?どういう意味!?」ジュリナ
落ちる?脱落?本当に高いところから?
あっさりと堂嶋にヤラれ連れていかれるジュリ。
「ギシッ・・ギシッ・・」
「・・・っ・・・ぃっ・・」ジュリ
なんでこんなんなったんじゃろ・・
ちょっと偵察だけやったのに・・
「堂嶋くん、俺も次ヤッていい?」
「好きにしろよ」堂嶋
「ぶははよくそんなブスにムラムラするよな」
「俺無理~」
いや・・だって・・ブスでもよぅ・・
「くはぁ!」
「っ!・・・・・っ!」ジュリ
あのジェイフォージェイのジュリだぜ?
「さて・・」堂嶋
やっかいな売名隊長をきっちりここで落とすか・・
監禁してるベリクレのアジトで
隣の部屋に居るジュリの部屋に行き・・
「くっ!なんじゃい!お前もかい!」ジュリ
「くくく・・」堂嶋
本当、威勢だけのくせによぅ・・
「あっ!・・あ、変わりましょうか?」
「いや・・そのまま続けろ」堂嶋
どんどん動かせよ。くくく・・
「ゴッ!!」
「いっ!!!」ジュリ
「うわ・・堂嶋くんのマジパンチ・・」
「うっ・・・おぇっ・・」
「あわっ・・あわっ・・」
「いいからお前は続けろよ・・おらっ」堂嶋
な・・なんでこんな事に・・
「ゴッ!」「ギシっ!」「ゴッ!」「ギシっ!」
くそみたいな兵隊に凌辱され、堂嶋からは殴られ・・
誰か・・ジェイのみんな・・
田平・・ジュリナ・・・
「連絡は自由にさしてやれよ」堂嶋
「見張りっGPS入れさすなよ」
「いやーやっぱブスとは一発で、もういいな」
「ぶはは。いっきにヤリマンだなジュリっ」
「ウチのメンバー後80は居るから一気に100超えだな」
明日も続くの?どこまで続くの?
もう・・もう・・・
「・・・勘弁してくださいっ」ジュリ
粋がってました・・
調子乗ってました大刀さんがバックで・・
もう単車も乗りません。引退もします・・
だから・・
「堂嶋くん勘弁してくださいっうう・・・」ジュリ
うう・・もう無理・・
ごめんジェイのみんな・・田平・・ジュリナ・・
ノブオさん・・そして大刀さん・・・
ウチの不良人生は・・
ここで終わりじゃけ・・