2、自己紹介
久しぶりの更新です。
頑張って早く更新したいと思います。
それでは本編をどうぞ!
教室に戻った俺たちは席についてから先生を待った。
しばらくすると、担任の先生が教室に入ってきた。
「はーい、静かにして。とりあえず皆さん入学おめでとう。今日から一年間、皆さんの担任をすることになりました佐藤です。よろしくお願いします」
どうやら俺らの担任の先生は佐藤先生のようだった。竜曰く、怒ったとこを未だ誰も見たことがないと言われる仏のような人らしい。…マジか。そんな人が担任とか超ラッキーじゃんか、俺!
しかし、俺の上がったテンションを一気に底まで叩きつける一言が続いた。
「それでは、出席番号の一番の人から自己紹介してください」
自己紹介、するのか…
自己紹介と言えば、トラウマの倉庫である。そう、あれは小学校四年生のころ…って自分で自分のトラウマ掘り起こすとこたっだわ!
出席番号一番の人が黒板の前に立ってから自己紹介を始めた。
「えっと、一年一組の一番になりました朝野亮です。体を動かすことは好きです。一年間よろしくお願いします」
そう朝野は言ってから席へと戻った。
その後、二番三番と続いて、気づいたら次は俺の番になっていた。重い足取りで黒板の前に向かう。ヤバい、心が挫けちゃう。よーし、ここはがんばれ!がんばれ!お兄ちゃん!(CV.涼)…よし、行ける、行ける気がするぞ、ジョジョー!
「ちゅっせき…んんっ!出席番号七番になった神成零です。部活動はバドミントン部に入る予定です。一年間よろしくお願いします」
……しまったー!噛んじゃたよ~。絶対変なやつと思われる。ほら、あそこの後ろの女子たちこっち見ながら笑っているし。はぁ、最悪だ。
ちなみにその女子たちが話していた内容というのは、
「うわー、すごく小さいよ!」
「そうね…小学四年生に間違えられてもおかしくはないわね」
「うんうん。小さくて可愛いね」
「そうね。ウフフッ」
と神成の背について話していただけであった。
自己紹介が全員終わると、佐藤先生が黒板の前に立ってから話し始めた。
「今日はこれで終わりだけど部活動は見学できるから気になる人は行ってみてください。それじゃ、今日は一番の朝野くん号令お願いします」
「起立、気を付け、礼!」
「「「「ありがとうございました!」」」」
先生が教室から出て行くと、クラスの皆も動き始めた。教室で新しい友達を作ろうとしている人、早く教室から出て行く人で分かれた。俺はもちろん早く教室から出て行く組に決まってるだろ。
俺が教室から出ようとすると、戸塚に呼び止められた。
「待ってよゼロ。何も先に行く必要もないだろ」
「別にお前と一緒に行くとは言っていないのだが…」
「まあまあ、俺もバドミントン部の見学いきたいし。見学、行くんだろ?」
「まあな、当たり前だろ?」
「そうだな。それじゃ、行くか」
俺たちが教室から出ると燐童がすでに廊下で待っていた。
「あっ、ゼロ遅いよ」
「お前らが早いんだよ…」
「それよりもバドミントン部の見学に行くんでしょ?私も一緒に行くよ」
…なぜ俺のする行動がこいつらにはバレているのだろうか?こいつら、俺のこと好きすぎでしょ…
「はぁ、わかったよ。ほら、第一体育館行くぞ」
「あっ!待ってよー」
「やれやれ、相変わらずだなぁ」
俺が先に動き始めると、燐童は俺に追いつこうとした。戸塚はその後ろを付いていっている感じだ。
しばらく校舎を歩くと、今日入学式で使われた体育館に着いた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回はバドミントンしている描写が書ければ、と思っています。
それではまた次回!