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生命
46億年前、地球は誕生した。
そして命が吹き込まれた。
生命は初め、吹けば消えてしまうロウソクの火のように弱々しいものであった。
だが、多くの生命は生き残るために姿形を変えた。
つまり進化である。
しかし、進化とは何なのか。
姿形が変われば進化なのか、
新たな能力が加われば進化なのか、、
歴史から見れば進化の過程で失った物もまた多く存在する。
海から陸へと上がった生き物は陸で生きるための能力を得ると同時に海で必要な能力を失う。
視点を変えれば生きるための退化とも言えなくはない。
そして多くの生命が進化と退化を繰り返し、現代ではある種族が生態系の頂点に君臨している。
そう、人間である。
そして西暦2010年、、世界は変わった。
それは世界の意思なのか、それとも人間のエゴか、、
人々はこの日をこう呼ぶ、、
「降誕の日」