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海を渡る蝶  作者: バルさん
第一章  新しい人生
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第八話 「選ばれしオーラ」

「『修練』ってやつですかね。」



「修練?」



「はい、

 言葉では説明しきれない、

 見た人にしか理解できない

 想像を超えるような鍛錬と言ったところでしょうか。」


「見た人にしか理解できない鍛錬?」


「はい、

 私はこれまでに修練を経た選手を

 まじかで一人見たことがあります。

 だから感じるんです。

 修練をした者にしかまとうことのできない

 選ばれしオーラを。」


「選ばれしオーラをですか。」


「ええ、

 彼はまだ発展途上ではありますが、

 オーラが修練を経て活躍してきた、

 いや今でも活躍している選手と

 極めて類似していることは確かです。」


「その選ばれしオーラが

 一体どんなものなのか。

 実際に修練を見たことがない私には

 まだ今日での実況をすることは

 不可と言わざるを得ませんが、

 いつの日か、俊樹さんと同じ目線で

 話せるよう精進して行きたいところです。」


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