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私と幼馴染の女の子  作者: R-4.8
2/4

私は女の子に恋をする


私の名前は北条雪!高校生1年生!

土曜になので学校はないけど愛梨と遊ぶ日である──でも私は風邪を引いてしまったのだ!


「安静にしてなさいよ!」

「うん、分かってるよお母さん...」

「本当に辛そう...大丈夫?」

「くしゅん!大丈夫だよ...くしゅん!」

「うーん、仕事休もうかしら...」

「それはダメだよお母さん!私は1人で大丈夫だから行ってきていいよ」


お母さんは私が心配なんだろう。


(本当に大丈夫だから...)


「うーん、まあ雪がそう言うなら大丈夫かな、じゃあ行ってくるわよ安静にしててね」


(う〜お母さんごめんね、愛梨もごめん...電話しないと)


と、考えながら愛梨に電話する為携帯をとる。


(愛梨愛梨...とあった!)


電話をかけようとすると同時にピンポーン!って音が聞こえた。

下から何やら話声が聞こえる。

しばらくしたら

ドタドタドタドタドタドタ

と階段を上がる音が聞こえた──と、何者かが私の部屋に入って来た


「愛梨が風邪を引いたんだって?おばさんに聞いたわよ」


今まさに私が電話しようとした相手──山口愛梨が私に声をかけながら入って来た!


「あ、愛梨...くしゅん!」


くしゃみをしてしまった、どこからどうみても風邪だ。


「あ〜本当に風邪ね、ほらほらまだ寝てなさい」

「ごめんね愛梨...行けなくなって」


愛梨も楽しみにしていただろうに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。


「別にいいわよ、明日行けばいいでしょ?日曜だしさ」


でも愛梨は『明日』って言ってくれた。


「うん、ありがとう、これから愛梨はどうするの?家に帰って服着替えて来れば?」

「少しめんどくさいし、それに今帰っても暇だし雪のお看病するわ、いい?」

「でも愛梨に悪いし...」

「もう今更だわ、まずはおでこの熱を測るわよ♪」


そう言って愛梨はおでこを重ねて来た。


「わっ!あ、愛梨何してるの!」

「え?熱測ってるのよ、なんが顔真っ赤だし」


愛梨が顔近づけるからでしょ!と言いたい気持ちを抑え我慢した...。


(いくら女の子同士で幼馴染同士でもドキドキするよぉ〜)


それから愛梨薬は飲ませてくれたりしてくれていた。

愛梨はかなりお人好しで優しいのだ、そんな愛梨の事を私は友達として結構好き。


(でもなんでだろう...最近友達として以上に別の感情があるように感じちゃう、うーん考えても良く分からないなぁ...)


「愛梨ありがとう」

「どういたしまして、ご飯食べた?」

「そういや何も食べてないな...」

「そう...じゃあ使ってあげる、台所借りるわよ」

「うん良いよ、冷蔵庫の中のも使っても大丈夫!」

「体に優しいもの作るわ〜」


そう言うと愛梨は下に行ってご飯を作る。

本当に楽しみである。

中学生の頃作ってくれた事あったけど美味しかった。

ぶっちゃけ私より料理上手だと思ってる。

暫くすると足音が聞こえ愛梨が料理持って歩いて来る。


「雪〜お粥作ったわよ〜」


持ってきた料理お粥だった。

しかも結構アレンジされている。


「愛梨ありがとう〜」


愛梨の手料理はかなり嬉しかった。

私は愛梨のお粥を食べる。すごく美味しかった。


「雪に食べてもらえるの結構嬉しいわ...その...美味しくなかったらする?」


私は必死に否定する。

かなり美味しいし。


「凄く美味しいよ!」


と、言うと愛梨は凄く嬉しそうな顔をした。


「そ、そう?良かったぁ...」


(な、何今の顔、可愛い....私が男の子なら押し倒してるよ......って何考えてるの私!)


愛梨から目を逸らし再び視線を戻す。

そんな私の行動を変に思ったのが私に言う。


「ど、どうしたのよ雪...そんな嬉しそうな顔されると照れるわ...」


少し顔を赤らめた様子の愛梨。

思わす見惚れてしまう。


(顔が真っ赤...可愛い──って何考えてるのよ!私!)


私は再び愛梨に対してあらぬ事を考える。

取り敢えず愛梨が作ってくれたお粥を食べる。


「もぐもぐ...ゲホッ!」

「もう雪ったら、急いて食べるからよ!」


そう言って私の背中をさすってくれる。

愛梨のこういう行為でもドキッとしてしまう。

その気持ちと葛藤しながらお粥を食べ終わった私は愛梨とお話をする。


「明日はどこいく?」

「んーとね...映画館とか見ない?」

「いいわよ、恋愛物とかが良いかしら、いや雪だから動物もの?」

「いやいいよ!恋愛物で!」


どうしても愛梨と恋愛映画見たかったので必死に恋愛物を推す。


「必死ね...まあいいわ、明日までに風邪治しなさいよね」

「うん...愛梨が看病してくれたらすぐ治りそう」

「そうかなぁ、でも家となりだし夜まで看病するわ」

「いいの?」

「ここまでやってほっておけないわよ...どうせ暇だしさ」

「えへへ頼りにしてるよ愛梨」


そして愛梨は昼も料理作ってくれた。

お粥だけじゃなんだからってお魚だった。

結構美味しかった。


「食った食った〜」

「相変わらずいい食べっぷりね、この分だと明日には治りそうだわ」

「そうかなぁ、まだ結構具合悪い...でも直すよ!」

「この調子だわ雪!」

「うとうと...」

「眠たいの?寝てていいわよ」

「うんおやすみ愛梨」

「おやすみ雪」


私は寝るのだった。



目を覚ますと午後5時だった。

私は欠伸をする。


(うーん結構寝たから体調戻ってきたかも)


ふと、下半身に違和感を感じ視線を移す。

愛梨がよだれ垂らしながら眠っていた。

私は愛梨の頭を撫でる。


(愛梨、ずっと側に居てくれてたんだ、ありがとう)


私は愛梨に耳元で囁く。


「愛梨ありがとう、これからもずっと一緒にいようね...」


愛梨を見てるとドキドキする、この気持ちはなんなんだろうと昨日から考えていた。

でも今日、今その答えが分かった気がする。


(大好きだよ愛梨)


私は愛梨が好きなのだ。

それも一緒に居なくなると寂しいと考えてしまう程に、どうしょうもない程に。


「うーん...あれ私寝てたのかしら...愛梨おはよう」


愛梨が起きる。

頭を撫でていたので私は慌ててしまう。


「あ、愛梨お、おはよう!」

「?...今私の頭撫でてたの?」

「え、うんそうだよ、気持ち良さそうに寝てたからつい...」

「そう...心地よかったからもっとやっても良いわよ」

「いいの?じゃあナデナデしてあげる」

「うん、心地良すぎてまだ眠ってしまいそう...そういや今何時?」

「えーと5時だよ」

「結構寝てたのね...じゃあおばさん帰ってくるまで、撫でて」

「うん...」


私は電気も付けずにナデナデしていたのだった。

しばらくナデナデしているとお母さんが帰ってくる。


「ただいま〜」


私は名残惜しそうにナデナデを中断する。

愛梨はどんな顔してるんだろう...暗くてよく分からない。

お母さんが入ってくる。


「真っ暗ね...雪起きてるの?」


お母さんは電気をつける


「うん起きてるよお母さん」

「愛梨ちゃんが看病してくれたの?ありがとう〜」

「いえいえ、雪の看病するの楽しかったですよ。」

「愛梨ちゃんが居てくれたら大丈夫ね」

「ではそろそろ帰るわ、おばさんも帰って来たしもう大丈夫でしょ?」

「別の意味で大丈夫じゃ......うん、ありがとう愛梨じゃあね」

「雪、また明日〜」


愛梨が帰っていく。


「愛梨ちゃんっていい子よね、雪大切にしなさいよ」

「分かってるよお母さん、一生大切にしていきたい」


晩御飯を食べ終わった私は自分の部屋に戻り目覚ましをかけて就寝しようとする。


(愛梨が側に居ないと寂しい...)


寂しいのだ、これ以上ないぐらいに。

かれこれ1時間ぐらい愛梨の事を考えている。

なにしてるかな〜とか風邪うつってないかなぁ〜とか考えてしまっている。


(愛梨のおっぱい揉みたい...愛梨とあんな事やこんな事も...)


布団の中に潜って眠ろうとしても私は愛梨とのエッチな事を妄想してしまって悶々としてニヤニヤしている。

私は愛梨にメールを送る。

『今日はありがとう』

すぐ愛梨から返信がくる。

『どういたしまして』

そんな内容のやり取りでもやっぱりニヤニヤしてしまう。


雪はしばらく眠れなかったが、30分かけようやく眠りについたのだった。


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