ホモビに出ただけで…
正直なろうは萌え豚の妄想垂れ流して気持ち悪い。リアルでもどうせ引きこもりかキモオタなんだろうなぁ〜
「奴を絶対に殺せ!!」
目の前の敵を斬り上げる快感、傷口から溢れ出す血液。
「グァーッ!」
絶叫する人間、繰り広げられる地獄絵図。
「駄目だ! 奴を止められない!」
斬り殺す度に快楽にも、苦痛にも、悲しみにも似た感情が溢れ出し止まらない。
あぁ、なんて楽しい世界なんだ。
「foo〜気持ちいい〜」
この世界に転生させてくれた神には感謝をしないといけないな。
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「なんだよ。これ…」
パソコンに映る二人の裸の男性。二人の男は幸せなキスをしている場面だった。
俺にはこの男に見覚えがあった。
田所浩二。自分である。
「なんで俺が実演したホモビがアップされてんだよ!!」
昔、俺はお金がないことを理由にホモビに実演した。
実演の契約内容には顔バレはしないと言っていないのに。
「もう終わりだ…」
顔がネットに上がったら最後、特定厨と呼ばれる人間が俺の情報を特定して、住所などが晒し挙げられる。
これからどうやって生きよう、多分俺が特定されるまで時間はかからないはず、いやもう特定されてるかもしれない。
「自殺しよう」
特定されたら家族にも迷惑がかかるかもしれない。そうなるんだったらいっそ自殺したほうがマシだ。
とりあえず俺は自分の家の中を漁り、手頃なロープを探す。
見つかったの自分の思っていた通りの丈夫そうなロープだ。
「よし、これで…」
ロープをカーテンレールに付けて輪っか作る。そしてロープの下に台を起きロープに首を通す。
「ごめんよ、カーチャン。遠野もごめんな」
もうこの世に思い残すことはない、そう思い台から飛び降りる。
首を締め付ける縄の感覚、肺から漏れ出す空気。
次第に酸素が無くなり、幻影が見えてきた。
そう俺が愛した遠野の幻影だ。
走馬灯って奴なのか、そんな事を考えならが俺の意識が暗闇に落ちる。
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気づくと俺は白い部屋にいた。そして仰天した。
絶対に気づくはずもないのに気づいてしまったからだ。
「まさかここは病院か、自殺は未遂に終わったのか」
数多の可能性を思考していると、ふと声が掛けられた。
「ここは病院じゃないよ」
声がする方に振り向くとそこには神々しい男がいた。
あまりの神々しさに息を呑んでいると男はニヤリと笑い、話しかけてきた。
「俺に見とれるのは良いけど、なんか聞きたい事あるよね?」
思い出したように意識を戻し、神々しい男に顔を合わせる。
男の髪は長めで、顔立ちがよく、肌は少し黒かった。
「ここは何処なんだ?」
「ここは神業の間、神にしか入れない場所さ」
神にしか入れない場所。それだったら何故、何の変哲もない俺がここに居るんだ?
そんな事を考えていると男はまたニヤリと笑い、話した。
「確かにここは神にしか入れない場所、だけど君は選ばれたんだよ」
「選ばれた?」
「そう、俺が作ったある世界を壊す役に…」
世界を壊す、何を言っているのか理解できなかった。俺はもしかしたら夢でも見ているんじゃないか。
若干顔を引き攣らせながら話を聞くと、男は話を続けた。
「君の言いたい事はわかっている、まぁ最初は戸惑うかもしれないけど、そのうち理解できるよ」
世界を壊す意味を聞こうと思ったが、次の瞬間自分がいる所の地面が光り、次第に目を開けていられなくなる。
「ちょっとまて! 一体何をした! 俺はまだいろいろと話しがあるんだよ!」
「ごめんごめん、急用が入ったから話しはあっちについたらメールで送るよ、じゃあ世界を壊して来てね、はいヨロシクぅ。」
意識が薄らぐ中、最後に男は「因みに俺の名前はGOだから」と言う声が聞こえ気を失う。
ここまで見てくれた兄貴達ありがとナス。
次は一年後です。