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川島幸則の殺害
十二月二十日。ある内容で川島を脅した杉谷は、川島を山奥の山中に連れて行く。そして後ろから頭部を金槌で殴打し、気絶させる。
気絶した川島を大木に紐で縛り付けた杉谷は、両足を粉砕骨折させ自由を奪う。もがき苦しむ川島の周囲に薄気味悪い日本人形を置き、そのまま二日二晩放置した。簡単に死なないように衣服は着せる。
星明りすら届かない深い森の中、薄気味悪い日本人形と共に二日二晩身動きを取れなかった川島は、余りの恐怖で発狂寸前だったと杉谷は供述している。失禁し、脱糞し、人としての尊厳を全て奪い取られた川島。たった一人暗い山奥にいた小心者の川島は、いったいどれだけの叫び声を上げただろうか。もし近くを人が通っていれば、あるいは助かっていたかもしれない。だが、登山コースからかけ離れたその場所は、誰にも気づかれることはなかった。
最後に杉谷は、ホームセンターで購入した鉈で川島の頭部を真っ二つにした。当然、即死である。