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裁判
今、法廷では判決を待つ状態となっている。相変わらず杉谷は姿勢を伸ばしている。その目は一直線に前を向き、逸れることはない。
杉谷は、今回下される判決を全て受け入れるそうだ。例え極刑が下されても、それを甘んじて受けると供述している。それは、杉谷の中のケジメなのかもしれない。家族を失う悲しみの憎しみを知る杉谷。当然、少年達の遺族の気持ちも痛い程分かるだろう。だがしかし、杉谷は一度たりとも謝ってはいない。謝ろうとしていない。自分が正義であるとも言わない。誇らしくするわけでもない。
何もなく、ただ全てを受け入れる体勢を取る杉谷。その理由は、公判中の彼の独奏にあった。
彼が公判中に、唯一口を開いたことがある。それは、裁判官から犯行の動機を聞かれた時のことだ。
その時の彼の言葉を、一字一句間違えることなく紹介しよう。




