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化物  作者: 井平カイ
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とある裁判所の傍聴席にて

 私は、フリーの記者である。今、私がいるのはとある裁判所。今日ここで行われる裁判は、社会的に注目を集めた事件である。私は運よく抽選に通り、こうして傍聴席に座っている。私の周囲には新聞記者、テレビ局のスタッフがいる。そして最前列には、今回事件の被害者遺族が並んで座っていた。その視線は、背筋を伸ばし座る被告人に注がれる。恨み、憎しみ、殺意……この世にある様々な負の感情を、全てまとめてぶつけているかのような視線だ。


 社会の歪み、人の憎悪、現代の社会の裏側を全て映し出すかのような事件。被告人は三十代の男性。被害者は、十六歳から十七歳の四人の男女。被害者の男女は、この場にはいない。いや、この世にいない。

 ……そう、この事件は、とある男性が四人の少年少女を惨殺した殺人事件である。

 

 なぜこのような事件が起こったのか。それについて、判決を前に振り返ってみよう。


 まずは、被告人について話すとしよう。

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