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ラプラスの瞳  作者: 若槻 幸仁
プロローグ
1/78

序文

 この小説のあらすじを見て、中二くせえな、でも、ま、見てやるか。気になるし、と思って、このページを開いた方もいるのでしょうか? 

 僕も実際、書いていて、うわあ、中二だよ。マジで恥ずかしい、とか思っていました。しかし、小説を書いていること自体が、既に中二なのです! こんな小説誰も読んでいるわけがないので、こんな炎上を起こしかねないコメントを言うわけですが・・・・・・。

 それはさておき、僕が今回書いているのは、予知能力について・・・・・・。

 予知能力同士が戦ったら、一体どうなるか、という疑問にぶち当たった僕は無い頭で考えました。そして、どうせ、フィクションなのだから、と適当なところで折り合いをつけて、後述する戦いのシステムを作り上げたわけであります。

 そして、予知能力の原理をどうしようか? と考えたとき、色々な文献に目を通し、ラプラスの悪魔を見つけたのです。

使い古された設定かと思いきや、ウィキペディアのラプラスの悪魔をもとにした作品一覧、には、一つも項目が無い……。

 僕は、この『小説を書こう』というサイトに作品をアップするに際して、一応、ラプラスの悪魔でヒットする小説に目を通したのですが、見落としが無ければ、一人も、ラプラスの悪魔の理論を実際に使ってはいない。

 これは、チャンスかも? とか思ったわけです。

 このラプラスの悪魔について、何も知らない人も大丈夫です。読んでいけば、分かるようになっていると思うので・・・・・・。

とにかく、このコメントを見ているみなさん、(きっと、誰も見ていないと思うけれど)未熟な点も多々あると思いますが、どうか、最後まで見捨てずに読んであげてください。

 ・・・・・・小説本文より長くなってしまった。          

                             若槻幸仁

 王宮……。

 絢爛豪華な広間に、ピエール=シモン=ラプラスは立っていた。



 そして、王に恭しく礼をすると、滑らかな声で話し始めた。


「閣下、わたくしには『神』という仮説は無用なのです。知力にとって不確実なものは何一つ存在しません。過去も未来も、共に両眼に映し出されるものなのです」


 不遜に映るまでのその言葉に、王は、立腹するでもなく、顎鬚を撫で、興味深げにラプラスを見つめていた。


「では、知力は、すなわち、人間を突き詰めた究極の存在は、絶対的なものだと? つまり、言い換えれば、人間は絶対的な、崇高なものへと自分を昇華できると言うのか? それは、例えば、私でもなれるのか?」


 王の顔には、ありありと期待が篭っていた。何とも浅はかな王ではないか。


 ラプラスの顔には、一瞬、蔑むような色が浮かんだが、しかし、それは直後、消える。


「機は未だなのです閣下。遠い未来に、それは起こるでしょう。誕生するでしょう。不確かな存在を追及し、それでも、絶対的な何かを求める人々の探求が、これから起こる数々の検証実験をして、やはり、絶対的な何かを生むことに取り憑かれたときに、そして、世界を支配するのが神ではなく、絶対的な知であるという確証を得たとき、人は、人を超えるでしょう。それこそが……」


 そこで、一呼吸を居れ、ラプラスは、笑みを浮かべ、言葉を紡ぐ。



「ルーラー、司るものなのです」


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