演技
掲載日:2026/03/17
演技が得意という男性は、自分を明るく演じ
オレンジ色のスポットライトに照らされた
そんな男性が嫌いなものは自分
人として、心の中の他人として
良い人を演じている自分を反吐が出る思いで見つめていた。
時に明るく、時に寂しく。
場面によって仮面を使い分けるのは小気味悪いと感じたが、現代には必要なこと。世渡り上手は好かれる。と自分の心の中に言い聞かせ、ついに宴が開演された。
奇妙な演技であったが、友達が離れていった。
信じられない人間を目の当たりにして
仮面を外した男性は別人のように枯れていた。
晩年は虚無として
晩年は仮面などなく
晩年は何もなく
人はこうして離れていく
愛想変われば友人も変わる
欲を求めれば人は死ぬ
愛に飢えたら孤独を迎える
世は難しい
こうして一つは死を迎えた
暗い心臓の音は何一つとして
肺は枯れ果てて
顔は安らかに




