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新しい朝

————朝、目が覚める。


好きでも嫌いでもない少しだけ不快感を耳に残す目覚まし時計で今日も目が覚め、こんな音で始まる一日がいい日になるはずがないと思いながら今日も重い体を起こす。

起きてから家を出るまでの工程とそれにかかる時間を逆算しながらため息をこぼす。

歯を磨きながら簡単な朝食を用意してこれまた好きでも嫌いでもないコーヒーをいれるための水をケトルで沸かしている間に洗顔を済ませた。

時計をみると家を出るまで30分もない。


そろそろ着替えないと。

俺はスーツがどうしても好きになれない。この服装が一番嫌いだ。


——あぁ、気持ち悪いな。


袖を通し襟を正す、この動作にいつまで経っても慣れることができず不快感そのものに身をまとってるみたいだ。


自分以外の人間はこの服装にはなんの文句もないのだろうか、社会人とやらは人間とは隔別された生き物として生きていくことを義務付けられたのか、それとも人ひとり何も考えずに働かせられるように洗脳するための一つとして使われていたのか。


苦手な朝はついつい余計なことを考えてしまう。

さぁ、荷物を持って外に出よう。


ドアの前に立って一度深呼吸してから一歩前へ。


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