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友膜  作者: 夏目凛
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き.

き.

 奇妙とは常道から外れたことを示すが、空港の中に関してはその常道が非なるものとして見える。皆が皆、同じように離陸を望み、待機する姿は奇妙でも、瞳の奥にある輝きは美しかろう。それに反して彼はとことこ歩いていく。ソファに座る親子は、親子らしく足並みを揃えた格好で伸びている。卒業旅行の団体は楽しそうにトランクに座っている。それを目の端に捉えながら、ターミナルの奥まで彼は歩き続ける。そして、チェックインを済ませ、セキュリティチェックを通り、すぐに喫煙所にて一服する。やっと呼吸ができたかのように満足した表情で煙を吐き出す。そうして味わっていると、アナウンスが流れた。搭乗案内に従って、チケットを片手にいよいよ飛行機にたどり着く。


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