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友膜  作者: 夏目凛
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え.

 臙脂色の光が瞼を照らし、閉じた瞳に灯りを与える。瞑想の迷子にならないようにじっと見つめるが、徐々に落ちてく意識はさまよい沈む。ロビーで船を漕ぐ彼の姿を見つめるホテルマン。バスの到着に彼の視線は移り、周囲の大きな荷物を持った人々が徐々に外へと流れる。目を瞑る彼はそれに気づいていない。落ちた意識を回復するには時間が要るが、肘掛に頬杖をついた人間は例外だ。ホテルのソファは柔らかく、つるつるとした生地が彼の安定を奪い去る。良いタイミングで滑り落ち、肘が腹に突き刺さる。驚き目覚めると、急いで鞄を持ち上げバス乗り場へ向かう。ほとんどの人が席に座り、バスは出発に向けて震えている。彼はチケットを乗務員に手渡し、荷物をラックに入れた。そして、バスは動き出す。


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