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Eclat Etoile ―星に輝く光の物語―  作者: 琥珀
10章 ー開幕:『大輝戦』編ー
344/481

第310星:東京選抜VS③

第二部:東京VS東北VS四国


◆東京本部選抜


唯我 天城 (17)

東京本部に所属する『グリッター』。当時見習いの立場にありながら一羽に認められ、正式な『軍』の『グリッター』へ昇格した。任務を経て一つの殻を破ったが、その後、月影 天星に抜擢されたことで、力を追い求めるようになる。『グリット』は『未光粒操作(タキオン・レイン)』で、新時代により現認された光速を超えるタキオン粒子を操る力。未だ未熟な力ではあるが、光速に近い速度と衝撃を出せるようになっている。



佐伯 遥 (24)

東京本部エリート。フレンドリーで明るく、堅物で自尊心の高い東京本部では珍しい友好的な人物。一歩間違えれば仲違いしかねない選抜メンバーをまとめ上げる。『グリット』は『輝弾射手(バレットアーチャー)』で、『エナジー』を攻撃用の『エネルギー』に変質して放つ能力。シンプルが故に強く、弾にも誘導や炸裂、起動変化など様々な効果を与える事が出来る。


草壁 円香 (21)

東京本部エリート。クールで鋭い目つきが特徴。分析力が鋭く、敵の能力から戦闘面を予測する能力に長けている。指揮力も高いが、エリートが故に能力を過信してしまうことも。


片桐 葉子 (21)

東京本部エリート。移り気かつ気分屋な性格だが天才肌で、一度こなした事は大抵モノにする。その分精神面ではやや幼く、小さな煽りに対して過敏に反応する事がある。『グリット』は『輝伝衝波(トランスミッション)』で、手首から指までに沿うようにして複数の光の帯が出現し、この状態で壁や地面を叩き付ける事で物体の表面に光の筋を伝播させ、攻撃対象の近くに『エナジー』による攻撃を行う事が出来る。



◆東北地方


神守 紅葉(くれは) (24)

 青森根拠地のエース。頭の回転が速く、盤面を読む力や相手の思考を読むことにも長けた切れ者で、常に笑みを浮かべ精神的余裕がある。能力は『分身裂(アバタール)』で、自身の身体を映し出す分身と、肉体を持つ分裂能力を持つ。分身は数が多いが実態はなく、分裂は実態を持つが数が多いほど弱体化して現出する。


幻詠(まほろよみ) カナヨ (22)

 青森根拠地の裏エース。低く落ち着いた声を持つ物静かな人物だが浮世離れしており、話す内容は抽象的でスピリチュアルな印象を与える。


矢吹 立花 (22)

 秋田根拠地のエース。品行方正で押しが強く、声量も仕草も基本的にうるさい。自己肯定も強いが、それ故に他人を貶すことは無く仲間思い。『グリット』は『大気射出(フライ・ハイ)』で、周囲の空気を一定方向に射出し、空へ浮上したり、相手を吹き飛ばしたりする。持続時間は数秒で、後先考えず放つと自分が吹き飛ぶ。


隠蓑(かくれみの) イロハ (21)

 福島根拠地の選抜メンバー。どちらかと言えばサポート役として貢献し、それを護里が見抜き抜擢した。言葉数は多くないが強さに自負を持ち、自分に自信をつけるべく【大輝戦】出場を受け入れた。『グリット』は『無色消姿(ハイデンカラー)』で、触れた箇所と同色に身体を染めることができる。



◆四国地方


今獅子 スバル (24)

 徳島根拠地のエース。やや熱血な面もあるが努力家で、実力者が集うこの場において最もしっかりとした常識人で、実質的に指揮を取る。『グリット』は『獣化・獅子(ライレオン)』で、『エナジー』を集約し、獅子を象ったエネルギー体の姿になる。走力や攻撃力、五感に至るまで獅子レベルまで向上するレアな能力。性格は元のままを維持している。


双波 セナ (20)

 愛媛根拠地の前衛隊長を務める『グリッター』。真っ直ぐで語尾に「っす!」等をつける後輩的キャラ。近接戦闘における戦闘力が非常に高く、近接に特化した海音に匹敵する感覚を実戦で養い、俊敏な動きで相手を翻弄する。


是衝(これちか) 椰静(やしず) (22)

 香川根拠地のエース。寡黙で最低限の言葉しか話さないため若干コミュ障だが戦闘での発言は的確。『戦闘補具(バトルマシナリー)』を駆使した戦闘スタイル。


撫子(なでしこ) 撫子(なでこ) (22)

 高知根拠地のエース。一人称は『なでこ』。子供の頃から名前で揶揄われていたが、親から『優しい立派な女性になって欲しい』という想いを知っているため、揶揄われると怒る。『グリット』は『撫返(なでがえし)』で、両手同士で繋ぎ合わせた『エナジー』で相手の攻撃を吸収し跳ね返したり曲げたりするモノ。また近接戦闘の攻撃を絡め取ることも可能。

「『分身裂(アバタール)』」



 結果として立花の特攻によって出来た時間により、紅葉は再び無数の分身体を生成していた。



「またそれか。芸のねぇやつだな」

「ハッハッハ!!私はエンターテイナーではないからね。けれど『グリッター』というのは皆、一芸に秀でているものじゃないかい?」



 天城の挑発には乗らず、紅葉はあくまでマイペースを貫く。


 対する天城も口調こそ紅葉を挑発していたが、その間に他の東北メンバーの確認も怠っていなかった。



「(隠れてる奴はいねぇ。さっき姿を消した奴もいる。何が狙いだ)」



 やっている事は先程と変わらない、ただ分身を増やして天城の意識を割いているだけ。


 しかしそれならば天城の『機槍』で一掃することが出来る。だからこそ、全く同じ行動をした紅葉の真意を図りかねていた。



「ちっ、めんどくせぇ。同じことをしてくるなら同じことをしてやれば良いだけだ!!」



 天城は思考を放棄し、再び機槍を振り回した。その先端から放たれる小型の爆弾で、紅葉の作り出した分身体は次々と消えていく。



「(おら、何か考えがあるならやってみろ!!)」



 先程の立花の突撃然り、天城の『光粒操作(タキオン・レイン)』ならば、例え奇襲を仕掛けて来ても対応できると踏んでいた。


 実際、『グリット』を発動した天城の速度はどんな『グリッター』も追いつく事は出来ない程の速度を誇るため、その考え自体は間違いではない。


 しかしそれは、前提が反応できる攻撃であった場合に限る。



「ッ!?」



 機槍で分身を消し去っていた時、天城は背部から攻撃を受けた。



「(なん…ッ!!これ…は、さっきのと同じ…!!)」



 天城が受けた攻撃は、身に覚えのあるものであった。


 最初に紅葉の分身体に攻撃を仕掛けていた時に受けたものと全く同じだったからだ。



「ッ!!そこか!!」



 天城が『機槍』で突くようにして岩を攻撃すると、次の瞬間、()()()()()()()()姿()()()()()



「残念…ハズレ」



 そう言うとイロハは再び姿を消し、天城の視界から消え去った。


 消え去ったイロハを見た後、天城はもう一度紅葉達の後方を確認した。



「「どうなってやがる!?」」



 そこには確かにイロハ達の姿があった。しかし現実として、いま現在イロハは『グリット』で姿を消し、そして天城に攻撃を仕掛け、そして目の前で姿を消した。



「(攻撃した瞬間に近付いて、また直ぐに戻ったってことか?いや、流石にそれはねぇ。そんなん、俺くらいの速さで移動できなきゃ無理な話だ)」



 困惑する思考の中で、天城はなるべく冷静に努めて答えを探し出していた。



「(さっきの試合の北海道の女みたいな『グリット』の持ち主でもいれば可能か…いや、そんな情報は無かったはずだ…だとしたらどうやって…)」



 そこでふと、天城は視線の先に映るカナヨに異変が生じていることに気が付いた。



「フゥゥゥゥゥゥゥ……」



 イロハ達が立つ直ぐそばで、カナヨは口から大量の霧のようなものを吐き出していたのだ。



「(なんだあれは…いや、そうか、あれがアイツの『グリット』か)」



 天城の推測は当たっていた。


 この吐き出している霧こそ、青森根拠地の裏エースと呼ばれる幻詠 カナヨの『グリット』、『幻影霧イリュージョン・ミスト』。


 その効果は、口から吐き出した霧で幻影を作りだすもの。


 加えて親友である紅葉とは阿吽の呼吸で、分身体の姿を変えることも可能である。


 つまり、いま天城が目にしているイロハ達は、紅葉の作り出した分身体を、カナヨが幻影で映し変えた姿なのである。


 しかし、天城が読み取れたのは、カナヨの『グリット』が霧を生み出すこと、ということまでである。


 霧が何らかの効力を発揮しているのは分かっても、それがどう言う効果を発揮しているのかまでは分からなかった。


 実のところ、『大輝戦』に出場する『グリッター』の『グリット』については、その情報を得る事は難しくない。


 何故ならば、選ばれるほどの実力の持ち主であれば、それに伴う『グリット』も知り渡る可能性が高いからだ。


 そうでなくとも、『軍』にける『グリッター』の『グリット』の情報は申告すれば開示することが可能である。


 第一部の面々が、対峙する『グリッター』の情報を知っていたのはその為である(カナエや冴子は例外で、開示まで行なっている)。


 逆を返せば、天城が四国メンバーの『グリット』の情報を知っていないのは、全く情報を得ようとしなかったためである。


 元々天城は直感で戦闘を行うタイプであり、知能面ではスフィアに依存している側面が強かった。


 一羽もそのバランスの取り合いが絶妙であったために、特別指導を施す事は無かったため、今のような状況に陥ることになっていた。



「(ちっ…めんどくせぇな。この霧にどんな効果があるか分かんねぇ以上無闇矢鱈に突っ込むのもリスクが高ぇ…かといってこれまでと同じように『機槍』を振り回してたらあのイロハとか言う奴の攻撃を喰らっちまう…)」



 ここまで勢いで押していた天城の動きは止まり、流れは完全に東北地方へと来ていた。



「ふふふ」

「さぁ私達のイリュージョン」

「見事破れるかな?」



 分身した紅葉がもとの余裕のある笑みを浮かべ、ジリジリと天城を追い詰めていった。






●●●






「あらあら。天城君も葉子ちゃんも、ちょっと押され気味みたいね」



 二人の戦いの様子を、遥はどこか高みの見物といった様子で眺めていた。



『良いんですか?援護しなくても』



 そんな遥に、同じく二人から少し離れた位置で様子を伺っていた円香から通信機に連絡が入る。



「そうね、援護しても良い場面ではあるんだけど…」



 遥は「う〜ん…」と考える素振りを見せた後、首を数度横に振った。



「やっぱり今は無しかな。ここで援護して、東京本部のメンバーがその程度だって思われるのも嫌だし。それに…」

『…それに?』



 遥はそこで僅かに言葉を溜め、そしてこれまでと変わらないながらも、どこか圧のある笑みを浮かべ、続けた。



「この程度の局面を打開できないような『グリッター』は、東京本部にはいらないから」



 遥の何気なく放った言葉に、円香は一瞬背筋がゾッとするものの、それを悟られまいとそれ以上語りかける事はしなかった。



「(ま、負けるのが一番あり得ないから、どうしようもない時は介入するけどね。でも二人とも、特に天城君は大口叩いたからにはこれくらいは乗り切って貰わないとね)」



 東京本部ではフレンドリーな性格で知られる遥ではあるが、同時にエリートである東京本部の一員であること自覚については選抜の中では誰よりも強かった。


 だからこそ、普段なら即座に援護に入る場面でも個人での打開を期待し、敢えて介入はしなかった。


 それが二人の成長を促し、そして東京本部の力を誇示することに繋がると考えているからである。


 優しい言葉で二人を焚き付けながら、追い込むときはとにかく追い込む。


 メンバーのなかで最年長である遥は、そのアメトムチを上手く使いわけていた。



「(葉子ちゃんの方は多分大丈夫。『グリット』の効果を知られても冷静だし、あれくらいの修羅場は何度もくぐり抜けて来たはず。気になるのは天城君かな)」



 ジッと見つめて遥が観察しているのは、天城の方。


 分身体に幻、そして姿を消す『グリット』と、東北メンバーの連携に翻弄され、当初の勢いは失せていた。



「(力を誇示しようとして『グリット』の解放を躊躇ったのが仇になったみたいね。ペースは完全に相手側。それにあの神守 紅葉は頭の回転が速い上に、盤面を読む力や相手の思考を読むことにも長けた切れ者。実力はともかく、性格は単純な天城君とは相性が悪い…その相手をどう切り崩すか…)」



 味方のピンチに対し、遥は寧ろ好奇心に満ちた笑みを浮かべていた。



「(()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、それはつまりそれだけ彼の力が買われていると言うこと。メンバー内最年少で、最近になって頭角を表したルーキーがどれだけやれるのか、選抜に選ばれたことが正しいのか、証明してほしいな)」



 作られた岩場の上に立ち、そこにしゃがみ込むような姿勢で、遥はジッと戦闘を観察した。

※後書きです






ども、琥珀です。


ご時世がご時世なので、こんな話をするのもなんですが、皆様旅行に行かれた時の一番の楽しみはなんですか?


私は泊まる旅館が一番の楽しみです。


観光や旅先の食事よりも、泊まるところが一番楽しみなのです。


出不精な私が旅行に行く唯一の楽しみですね!


誰がデブやねん!


本日もお読みいただきありがとうございました。

次回の更新は月曜日を予定しておりますので宜しくお願いします。

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