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Eclat Etoile ―星に輝く光の物語―  作者: 琥珀
The everything Origin Saga
225/481

ー Saga 25 ー

早乙女 咲夜

 『メナス』の襲撃により地下の施設へと逃げ延びた18歳の少女。英才教育により歳不相応の知識と身体能力を兼ね備える才色兼備。人類初の超能力に覚醒した。


早乙女 白夜

 咲夜の五つ下の妹。姉とは違い年相応の振る舞いを見せる。人の内心を鋭く見抜く洞察力を持つ。伊吹に取り入り、『軍』の指揮官として加入する。


泉 奈緒

 咲夜に次いで能力に覚醒した防衛隊の女性。明るく天然気質だが、他者のことをよく見ている。咲夜の友達であったが、【オリジン】との戦いに敗れ、命を落とした。


柳瀬 舞

 実直真面目な女性。足りない能力は努力で補う、諦めない才能の持ち主。重症を負いICUで治療を受けるも再起不能と診断される。


天音 夏希

 ショートヘアで小柄・ボーイッシュな見た目通り、強気でポジティブな女性。天性のアクロバティックムーブの才能を持つ。江南と共に咲夜と離別し『軍』を抜ける。


江南 唯

 メガネをかけたミドルツインテールで、知識豊富な女性。場面に応じた判断力に優れる。柳瀬の重傷により、『軍』に不信感を抱き咲夜と決別。天音と共に『軍』を抜け出す。


伊吹 加菜

 髪をポニーテールにまとめ、常にクールで凛とした女性。サブリーダーとして咲夜に付き従う。初めての戦闘で咲夜を見てから、彼女に心酔する。咲夜の心の傷を癒し、友人となる。

 作戦開始から一時間もの時間が経過しました。


 圧倒的な強さを誇る【オリジン】ですが、流石に『グリッター』の量と質に押され、消耗する様子が見られてきていました。


 本来、数で言えば『メナス』の方が遥かに勝っています。


 更に【オリジン】は咆哮によって『メナス』を呼び寄せることが可能です。


 しかし、白夜は私の戦闘記録を読み返すことで、この対応も考えていました。



『エリア5に《メナス》出現しました!』

『予定通り真木さんの部隊に対応させて下さい!倒す必要はありません!時間を稼いでくれれば大丈夫です!』



 【オリジン】に割いた戦力は半数以下の1000人。


 これでも十分に大規模ですが、白夜が重視したのは不測の事態を避けるケアでした。


 ただでさえ相手は未知数な点が多い『メナス』です。


 そのため、イレギュラーが起きないよう、白夜は様々なプランを構築して行きました。


 その内の一つが周囲の『メナス』の撃退。


 3000のうち1000名を作戦範囲外に配置し、全方位を警戒させることで、『メナス』の増援を防ぐ狙いがありました。


 そして、その作戦も完璧に効果を発揮しています。


 【オリジン】が明確に劣勢になってから、数体の『メナス』の出現が報告されていますが、いずれも撃退、及び進行を妨げることに成功しており、作戦範囲内に影響を及ぼすことはありませんでした。


 ちなみに残りの1000人は補填要員です。


 作戦内外共に負傷者が出た際に随時補填され、綻びを生まないようにしています。



『【オリジン】、作戦開始時より稼働率15%低下を確認』



 白夜の作戦の肝は、即撃破ではなく消耗戦です。


 現在の【オリジン】の最も脅威な点は、『狂化形態』です。


 しかし白夜は、私との会話の中で解決の糸口を見出し、対策を練ってきました。


 それがこの消耗戦です。


 ダメージ、回復を繰り返させ、【オリジン】を消耗させ、『狂化形態』への変身を防ぐ、もしくは変身させても短時間に留めようとしたのです。


 そしてその目論見も、今の報告を聞く限りかなり順調に進んでいます。



「(私は力押しで倒すことしか考えが及ばなかった。だから、大多数で挑んでも意味も勝ち目もないと思っていました。ですが…こんなにも有効的な戦い方があるなんて)」



 そうですね、きっと私は感動しているのだと思います。


 これこそが組織であり、そして白夜こそが指揮官の在り方なのだと。


 私のように、前に立って鼓舞をする役柄も勿論必要です。


 ですが、加菜さんをはじめ、そう言った手合いの方は既にチラホラと見られています。


 これからの、次の時代に必要なのは、やはり白夜なのです。



『【オリジン】の動きに異変が!頭部触手に動きあり!!』

『触手攻撃ね!前衛全速後退!後衛は援護射撃を!』



 僅かな機微を見逃さず、その報告を受けて白夜は適切な指示を続けていきます。


 指示通り、前衛組は一気に後退を始め、後衛組はその時間を稼ぐために遠距離攻撃を行います。



【コノ……逃ゲルナッ!!】

「どの口が言いますか」



 高性能マイクから聞こえてきた【オリジン】の言葉に、私は思わず反応してしまいました。


 とはいえ、【オリジン】からすれば相当フラストレーションが溜まる戦いでしょう。


 白夜達『グリッター』は基本的に距離を詰めず、決定的な攻撃は仕掛けてこない。


 かと言って攻撃自体が無力かと言われればそうではなく、自分は徐々に体力を奪われ続けていく。


 完全に術中にハマった【オリジン】にとっては苦痛、完全に手中に収めている白夜からすれば痛快でしょうね。


 まぁ白夜に慢心する余裕も気持ちも無いでしょうけど。



『【オリジン】、再び移動開始!!第二誘導地点まで、三…二…一…今!!』

『伊吹さん!!』

『《星の種(スターシード)蝿獲草(フライトラップ)》!!』



 その周囲はビルに囲まれた場所でした。


 加菜さんが『グリット』を発動すると、そのビルを突き破って巨大な植物が姿を現しました。


 そして……



【……ハ?】



 ────バクンッ


 【オリジン】を()()()()()()()()()()()()



「あれは……『ハエトリグサ』ですか。あれだけ巨大な姿ともなれば、まぁ私達(にんげん)サイズは虫に見えますよね」



 実は今回の戦闘は陸地で行われています。


 これも白夜からの提案で、戦闘場所をわざわざ相手に選ばせる必要はなく、むしろ自分達が様々な仕掛けを用意できる場所で行いたいという趣旨のもとです。


 当然、上層部の方々は拒否しましたよ。


 民衆を守るのが『グリッター』の役目だと謳っているからには、そういったリスクは避けなければなりませんし、上の方からすれば損失にしか繋がりませんしね。


 ですがこれを満影さんが認めたことで全ては決定。


 そして、今の陸地での戦闘が実施されているということです。



【コン……ノッ!!草ゴトキガァ!!!!】



 【オリジン】は当然ただの蝿ではありません。


 いくら加菜さんの『星の種(スターシード)』で強化された植物とはいえ、抑え込み続けるのは不可能でしょう。


 ですが先程同様、目的は捕獲ではありません。



『ホバー部隊所定位置着きました!!』



 映像には、空中に浮かぶ『グリッター』の方々の姿が映し出されていました。


 これも宇垣さんと才葉さんのお二人が手掛けた装備です。


 通常、生身で飛行するには対Gスーツや酸素ボンベなどが必要になるため、ヒト一人の飛行を想定した装備はコスト面から却下されます。


 ですが、強化された肉体を持つ私達なら、そのリスクとコストをカット出来るため、作成に着手されたそうです。


 作られたのはホバージェット。移動にはジェットパックの推進力で高スピードを出し、攻撃時にはそのパックの横につけられたホバーで平行移動が可能という優れものです。


 残念ながら、私の飛行能力は他の方には扱えなかった為、空中に逃げる『メナス』に対する有効的な解決方法は長年模索され続けていました。


 ですが、この新しい装備によって、この問題は解決に進んでいきそうですね。



『《A ・G ・B エアー・グリット・ボム》投下!!』



 そして、再び白夜から指示が出されます。


 その指示に従って、ホバー部隊から一斉に爆弾が投下されていきました。


 そして、爆弾は植物とその近辺に落下すると、一斉に爆発を始めました。


 爆弾は先程の地雷とほぼ同じものです。


 地雷であるか、爆弾で有るかの差くらいです。



【────ブハァッ!!!!】



 周囲に爆煙が立ち込める中、その煙を抜け出す【オリジン】の姿が映し出されました。



『【オリジン】確認。損傷有り。回復速度の低下を確認』



 報告通り、【オリジン】の回復速度は目に見えて低下していました。


 疲弊しているのはもはや明らかです。



「あと一息…」



 唯一懸念があるとすれば、【オリジン】が未だに『狂化形態』にならないということ。


 知性を身につけた【オリジン】であれば、こちらの狙いに気付いている可能性は当然あるでしょうが、使用しなければしないで追い詰められるのも【オリジン】です。



「(もし….もし【オリジン】が『狂化形態』を使わない、何かしらの意図があるとすれば……)」



 何か嫌な予感を感じ取っていましたが、作戦は至って順調。


 私の余計な一言でその流れを変えるわけにはいかず、私は黙って静観し続けました。






●●●






────作戦開始から二時間経過


 随時入れ替えを行い順次休息を取ることのできている『グリッター』達とは違い、戦い続けている【オリジン】はボロボロでした。


 治癒能力は衰え、複数箇所からは黒い霧が噴き出ており、動きは緩慢。


 誰が見ても終わりが近いのは明らかです。



『指揮官!《フロンティア・キャノン》のエネルギー充填、完了したとの報告が入りました!!』

『…ありがとうございます。直ぐに発射の用意を進めるように伝えてください』

『了解しました!』



 耳元の通信機に、白夜のやり取りが聞こえてきます。



「白夜…始めるのですね」

『これより、作戦の最終段階に移ります!!各員、最終戦闘配備へ!!』



 私の言葉に応えるようにして、白夜は高らかに最後の作戦プランを宣言しました。


 間も無くして、私達のいる本部が大きく揺れだしました。


 窓の外に目を向けると、その先では結果のハッチが開き、中からは巨大な砲台が出現したのです。



「あれが…『フロンティア・キャノン』」



 【オリジン】を仕留める為だけに作られた最終兵器、『フロンティア・キャノン』。


 その威力は凄まじく、以前計測した私の全力の『原初の輝(イルミナル・オリジン)』と同等の威力を誇るそうです。


 本来はこの砲台の役割は私が担うはずでした。


 弱った【オリジン】を仕留めるための火力を有しているのは私だけであったからです。


 ですが、肝心の私はこの有り様です。


 そこで、計画の予備として進められていたこの砲台の計画が再進行され、建設に至ったのです。


 ですが、計画外であったことは事実で、急ピッチで進められたこともあり、いくつかの不手際もありました。


 一つは巨大すぎること。


 『フロンティア・キャノン』のサイズは大型艦程あります。


 宇垣さんと才葉さんの両名を以ってしても、このサイズで無くては【オリジン】を仕留める程の威力を出すことは不可能であったそうです。


 そのサイズ故に砲身の移動は不可能。更に方角も固定となってしまい、かなり計画に支障をきたしてしまったそうです。


 更に、急ピッチで進められたために、これまで『グリッター』が使用してきたような、『グリット』のエネルギーを使用することは出来ず、全て地上から掻き集めなくてはなりませんでした。


 その為、エネルギーのチャージだけに二時間を要してしまうことになりました。


 消耗戦であることには違いありませんが、直ぐに決着をつけられない理由には、こういった経緯もありました。


 勝負はこの一度キリ。


 そして、最後の壁は砲撃の射線へと誘導すること。



「頑張ってください皆さん。あと少しです」



 ですが、作戦とはプラン通りに行かないのが常です。



『目標、動きが激しく誘導が利きません!!』



 【オリジン】は尚もバケモノでした。


 あれ程傷付いて尚、暴れ続けたのです。



「もう肉体は限界なはずなのに……」

『ひ、被害が広がっています!!このままでは少なからず支障が…!!』

『前衛は一時撤退を!!後衛組は射撃で【オリジン】の動きを止めてください!!』



 白夜は自体を収束させようと、様々な指示を出しますが、ここにきて【オリジン】の理不尽な強さが、私達の『和』強さを乱し始めていました。



『あと少し…あと少しなのに…』



 白夜の動揺が、私にも伝わってきました。


 ですがこれは良くない兆候です。


 上の動揺が下に伝われば、更に混乱は広がっていきます。


 そうなれば、ここまで噛み合ったきた歯車が全て狂ってしまう恐れがあります。



「いけない、早く落ち着きを取り戻させなくては」



 私は手元に用意された通信機で、彼女達に声を掛けようとしました。


 現場にいない私の言葉がどこまで届くかは分かりませんでしたが、それでも、今の彼女達には必要だと思ったからです。



『後衛組は引き続き援護を!!【オリジン】は私が直接誘導します!!』



 その役割を担ったのは、私では無く加菜さんでした。


 これまで動きを封じ込める役割として、常に【オリジン】の側にいた彼女は、物陰から姿を現し【オリジン】へと向かって行きました。



『《星の種(スターシード)鉄砲瓜(ガンゴード)》!!』



 伊吹さんは【オリジン】の近くに立つと、懐から種を取り出しました。


 そして、種が淡く輝きだすと、その種を地面に植え付けるべく叩きつけました。


 直後に、巨大な植物が姿を現し、ツタや茎を地面に根付かせていきます。


 その中央には長楕円形の果実が実っており、加菜さんはこれを力尽くで殴り付けました。


 すると、その果実から巨大な種が放出され、暴れ回っていた【オリジン】に直撃して行きました。


 【オリジン】に目立ったダメージはありませんでしたが、その視線はハッキリと加菜さんに向けられていました。



【ア゛ア゛ッ !? 】

『ッ!!こっちよバケモノ!!』



 【オリジン】に睨まれた瞬間、一瞬加菜さんの表情が恐怖に染まったものの、直ぐにそれを押し殺し、その場から離れて行きました。



【サッキカラ私ノ邪魔バカリシテタノ……オ前カァァァァァァァ!!!!】



 これまで幾度と動きを封じてきたことも上手く働き、【オリジン】は加菜さんの後を追いだしました。



『ハッ!!ハッ!!ハッ!!ハッ!!』



 余程余裕がなかったのでしょう、加菜さんの通信機の音声は入ったままでした。


 それが彼女の今の緊迫性をより具体に伝わらせており、現場にいた『グリッター』達は再び気力を取り戻し、加菜さんの援護を始めました。



『レーザー!!来ます!!』

『《耐熱鏡》でカバー!』



 白夜の必死の指示に応えるように、周りの面々が加菜さんの前に立ち、『耐熱鏡』を構えました。


 レーザーは防ぐことができましたが、防いだ方々は衝撃に吹き飛ばされ、近くのビルに叩きつけられていきました。



【アッハハ!!逃ゲテバァッカリ!!サクヤハ正々堂々戦ッテタヨ卑怯者!!】



 通常のままでは追いつけないと判断したのか、心理戦を仕掛けてきました。


 ですが加菜さんは優秀な方です。


 その言葉に惑わされることなく、『フロンティア・キャノン』の射線へと誘導していきました。



【ドウシテ逃ゲルノォ〜?サクヤハドウシタノォ〜?】

『あと…200m…』



 何を言われようとも、加菜さんは意にも介さず走り続けました。



【アァソウカァ…】

『あと……』

()()()()()()()()()()()

『…ッ!!黙れ!!』



 しかし、彼女にとって唯一譲れない部分に触れられてしまいました。



「加菜さん!!ダメッ!!」



 加菜さんは激昂し、その足を止めてしまったのです。



『戦うことしか脳の無いお前が!!咲夜さんを語るんじゃない!!』



 冷静さを失った加菜さんは、再び懐から種を取り出そうとした瞬間でした。



【ハイ、オシマイ。攻撃スル時隙多過ギダヨオマエ】



 圧倒的な速度で目の前にまで迫っていた【オリジン】の拳が、加菜さんの腹部目掛けて振り抜かれていました。



「か、加菜さ……?」

【……!?】



 私と【オリジン】が違和感に気付いたのは同時でした。


 強化された『グリッター』の肉体でさえ悠々と貫く【オリジン】の拳が振り抜かれたまま止まっていたのです。



『ゲホッ……《星の種(スターシード)・…最硬木(リグナムバイタ)》…上手く引っかかってくれましたね……』



 破れた服の一部から、木が加菜さんに巻き付いていました。


 その木が【オリジン】の攻撃から加菜さんを守ってくれていたのです。



『白夜ちゃん!!《フロンティア・キャノン》の発射用意を!!』

『えっ!?でもまだ射線に入って……』

『このまま一気にそこへ連れて行きます!!』



 一同が加菜さんの言葉に困惑するなか、私はすぐにその意図を理解しました。



「加菜さん…ダメッ!!」



 しかし、その言葉が彼女に届く前に、加菜さんは行動に移していました。



『《星の種(スターシード)鉄砲瓜(ガンゴード)》!!』



 それは先程現れた植物と同じものでした。


 違うのは、加菜さん達を巻き込むようにして生えていること。



【オ…マエ!?私ゴト一緒ニ飛ブ気カッ!?】

『貴方と一緒なんて反吐が出ますけどね…!背に腹はかえられません!!』



 その覚悟が本物であると察した【オリジン】は、加菜さんの拘束から抜け出そうと暴れ出しました。



『逃しま…せんっ!!』



 加菜さんは更に種を解放。


 大量の蔓や大樹の根などが次々と二人に巻き付き、動きを封じ込めていきました。



【オマエ…オマエオマエオマエェェェェ!!】

『《ガンゴード》ォォォォ!!』



 二人の叫び声が通信機に響き渡る中、二人を包み込んだ樹の球体を、『ガンゴード』が射出しました。



『白夜ちゃん!!このまま私ごと射ちなさい!!』

『え……えっ!?』



 そう、加菜さんの狙いは初めからこの為でした。


 砲身の向きを変えられない欠点を無くす為に、自分ごと【オリジン】を拘束することで、確実に当てさせるように仕向けたのです。



『…で、出来ない…そんな、だってそれじゃあ加菜さんが…』

『ここで【オリジン】を仕留めなくては、より多く、数多くの犠牲者が出てしまいます!!何のためにこの作戦を作り上げてきたのですか!!』

『【オリジン】、射程圏内に入ります!!』



 覚悟を決めるには、あまりにも少な過ぎる時間でした。


 いえ、例え時間があったとしても、仲間を撃つという覚悟を決められるわけがありません。


 ですが、白夜はその決断を迫られていました。



『【オリジン】、このままでは射程圏を抜けてしまいます!!』



 そして、その時はもう目の前に迫っていました。



『撃てえぇぇぇ!!早乙女 白夜あぁぁ!!』






『────《フロンティアキャノン》…発射ッ』







 最後の命令には似つかわない、悲しくか細い指示のもと、人類最高の兵器、『フロンティアキャノン』が放たれました。

※後書きです






ども、琥珀です

このお話、実は今日の深夜0時過ぎにかき終わりました。


最後の局面じゃなかったらツギハギだらけもいい出来になってたかも知れないです…


さて、番外編も残り二話(予定)です。

この物語がどう終わりを迎えるか、どうぞお楽しみに。


本日もお読みいただきありがとうございました!

明日も朝の7時に更新されますので宜しくお願いします!!

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