表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

美少女ゴリラJKはAPP18です

クトゥルフのキャラシートのステータスを参考にしております。



とりあえず三階から一階まで全ての教室を回ったが、一階の食堂までゾンビ(仮)に出会うことも無く、無事に食堂に着いた。

冷蔵庫を開けると冷んやりした冷気が来ることなく、腐敗した生魚や生肉などの強烈な腐臭に思わずたじろぐ。


仕方なく貯蔵庫へと向かい、食パンを食べようと見てみれば、カビが生えていた。

いくら暑いとはいえ貯蔵庫の中は25℃を上回らないように空調が効いている。

そして売れ残りのパンは、夏の時期では二日で廃棄すると食堂のおばさんが言っていた。

というか昼食費浮かせるためにお手伝いして、売れ残りのパン貰ってたから知ってた。


という事は、開封していないパンが空調の効いた貯蔵庫でカビが生えてしまう程の期間、私は椅子に座って机に顔伏せて寝ていたということか!


あまりの事実に膝から崩れ落ちると、食堂の方からカウンターを飛び越える音が聞こえた。


__三人……それと武器?


耳を澄ませると、食堂に侵入してきた人物の体格、手などに持っている物までもが、手に取るようにわかってしまった。

1m30cm程の棒に包丁を付けた短槍の様にした武器を持った男と金属バットを持った男と大きい手提げ袋を両手に持った男が視えた。


「おい、冷蔵庫があるぞ」


「やめとけ。電気が止まってもう三日は経ってんだ。腐臭はアイツらだけで十分だ」


「オレ、ハムカツサンド両手で食うの夢だったんだよなぁ〜」


「いや、ハムカツも腐ってるから。あー、なんか俺も腹減ってきたわ……」


「スパムとナンのサンドで我慢しとけ」



若い男の声、話の内容からここの生徒だと思う。


もし彼らが外部の人だとして、食糧の為にわざわざ校門からゾンビみたいな集団がいる運動場を抜けて、食堂まで来て鞄いっぱいに詰め込んだ重い荷物を持ってまた運動場を抜けるなんてアホなことするだろうか。


停電から三日で食糧難が来るには少し早い。


そして彼らの落ち着き様から校舎にはゾンビが居ないことを知っている。もしくは自分達で追い出した又は処理をしたか。


そして彼らが背負っている鞄はかなり大きいし、一人は両手にも大きな手提げ袋を持っている事から近場に、それも団体で集まっているところがある。


その場所は恐らく……


___体育館。


さて、どうしようか。

助けを求める?あ、声が出ませんでしたわ。それに、まず彼らは私が教室で死んでいたと思っているだろう。

自慢だが、私はAPP18の美少女だ。

食堂のお手伝いで生徒達のパン買いを捌いていたので顔覚えはいい。

そんな私が教室で血塗れの姿で寝ていれば、死んでいると思われても仕方ない。


放置していたのは、私の美しい顔がぐちゃぐちゃになっている姿を見たくなかったに違いない!決して、私に友達と言える存在が居なかった訳ではありません。はい。


そして恐らく彼らは、この校舎内を要塞化するつもりで動いている筈だ。

でなければ電気が切れて三日も食堂を放置などしないし、校舎内にゾンビが一体も居ないのもおかしい。


それに女子一人と男子三人が密室空間でなんて、私か弱いから怖い。


ということで私は貯蔵庫の天井に張り付いて隠れる。



美少女ゴリラJKから美少女ゴリラニンジャJKへとランクアップしました。


自己紹介はまだなんじゃ……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ