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3ー1




北施設に向かうこと5日。

運転はユフィーに変わっている。


「暇だな。追跡も来ないし、待ち伏せもない。2つの施設長がオフラインになっているのに警戒も何もないのか」

「平和ボケをしているのですよマキナ様」

「実質魔力を搾り取られているのは変わりませんもの。リリスの報告もほとんど意味を成さなかったということでしょう」


そのまま車を走らせ続けること半日。

マキナはレーダーに違和感を覚えた。


「おかしいな、ここら一帯動物や魔物の反応が一切ない。どうなってるんだ」

「……処理完了。マキナ微弱ながら生物を寄せ付けない魔力が展開されているわ」

「ん? 微かにあるな。動物や魔物なら不快で離れるだろうな。メアリーは何か感じるか?」

「私は特にあまり感じません」


メアリーは元妖精という事もあり自然界の魔力と親和性が高い。

この程度の魔力はノイズにもならない。


マキナはレーダーのパターンに該当する魔力波をセットすると、辺りに魔導機械らしき反応が検出された。

破壊するか迷ったが動作に支障は無いためそのまま車を北施設へと走らせるように指示をする。


天気は快晴、毎時100kmで車を走らせていると北施設が見えてきた。


「車を止めて様子を伺うぞ」

「わかりましたわ」

「メアリーは車で待機しててくれ」

「不本意ながら承知しました!」


マキナとユフィーは車を降りると、敵の索敵に引っかからないように慎重に歩幅を勧めていく。

するとマキナの視野に何かが見えた。

光学ズームを起動すると制御塔の上に逆三角形の筋肉モリモリのパンツ一丁のアンドロイドが立っているのだ。


「うっわ。気持ち悪」

「たしかにあれは無いですわ」

「おそらく先程の魔導機械で察知されていたんだな。で、来るのを上で待っていると。馬鹿と煙はなんとやら……だ」


ハンドガン(魔導多目的ハンドガン)を抜くと、狙いを定める。


「マジックロングレンジシューティングモード起動。魔導多目的ハンドガンとのリンクを確立」


ハンドガンが変形し、魔力が固定されパーツとなる。

ストックとバレルが魔力で構成され、先端には魔法陣が二重展開されている。


「魔導炉1基出力30%……弾道計算開始」

“計算完了”

「シールドの類いはありませんわ。撃ち抜いてくださいまし」

「ファイア!」


トリガーを引くと収束した魔力が魔弾となり発射された。

魔力反応に一瞬気がついたようだが、すでに時遅し。

魔弾は敵施設長を撃ち抜き、その体に大穴を開けて制御塔から落ちていったのであった。


「適正反応あり。おそらく……いや確実に北施設の魔導機械兵ですわ」

「そうか。マジックソードモード起動」


今度は剣に変形し、魔力の刃が構成される。


「いくぞ、あとに付いてこい」

「わかりましたわ」


2人は駆け出すと敵魔導機械兵を視認した。


「うっわ。魔導機械兵も筋肉モリモリかよ」

「ここまで来ると暑苦しいですわね」

「筋肉パンチ!」

「キモイ!」


迫ってきていた魔導機械兵を切り裂く。

ユフィーもマキナの死角から迫ってきていた魔導機械兵を蹴りで破壊する。

足の骨は元のままなので100%の出力が出せる。


「蹴り技もできるのか。だが遅れるなよ」

「分かっていますわよ。通信教育で習いましたのよ」

「……ならここの施設長はボディービルでもやっていたのか?」

「……さあ?」


そんな言葉の掛け合いをしていると施設から大量の筋肉魔導機械兵が出現した。


「管理者を破壊したのにどこから湧いてくる!」

「物量で押しつぶすつもりですわ! 早く手を撃たないと!」

「掴まれ!」

「え? ……ふわ!?」


マキナは上空に上がると同時にましたが筋肉魔導機械兵で埋め尽くされる。

空に上った2人は筋肉魔導機械兵の頭に穴が空いているのを視認した。


「何だあれ?」

「筋肉対空射撃!」

「なっ!?」


直ぐ様シールドを展開する。

地上から一斉に魔砲が放たれた。

それも頭からだ。


「彼奴等の頭どうなってるんだ!?」

「わたくしも聞きたいですわ!」

「魔導プロテイン摂取! パワーアップ! 超筋肉対空射撃!」

“シールド負荷増加”


シールドを張っている状態では攻撃が出来ず、片手はユフィーで塞がっておりジリ貧状態だ。

だがシールドは下にしか張っておらず上は空いている。


「穿て、穿て! 天の矢! 降り注ぎ我を助けよ、天上之矢!」


空に向けてハンドガンを撃つと、空いっぱいに魔法陣が展開された。

そこから雨のごとく光の矢が降り注ぐ。


「超筋肉対魔法対空射撃!」


地上と上空からの弾幕の嵐が巻き起こる。

しかし雨のように降り注ぐ光の矢に筋肉魔導機械兵は数を減らしていく。

それは時間と共に比例し残るはマキナ達の下にいた筋肉魔導機械兵のみとなった。


「マジックソードモード起動! 切り裂いて終わりだ!」

「超筋肉パンチ」

「超筋肉プレス」

「超筋肉ラリアート」

「暑苦しい!」


様々な技を繰り出してきた筋肉魔導機械兵だったが、マキナの機動性に付いてこれずに全てが機能を停止した。

敵施設からの増援もなく、そのまま空を飛びながら施設前まで移動する。

地上に降りるとシールドを展開し施設内に侵入した。

施設内はメンテナンス用の魔導機械兵が居るだけで戦闘用の筋肉魔導機械兵は一体も見当たらない。


「さっきのが最大戦力だったのかしら?」

「さぁ? 油断せずに行くぞ」


マジックソードモードを維持したまま魔力溜まりを回避しつつ、中央にある制御塔を目指す。

空には大量の魔力溜まりが存在しており、空から侵入することは出来ない。

こうして歩いて向かうしか無いのだ。


「規格は同じなんだな」

「何がです?」

「この施設、人間エーテルリアクタだよ」

「その方がコストダウンも出来て効率が良いからですわ」

「侵入者対策も同じだな」

「それは……その通りですわ……」


数時間歩き、制御塔に到着するとユフィーにセキュリティの解除を頼んだ。

マキナはその間の護衛だ。


「あとは楽だな。施設長も破壊したしな」

「そうですわね。あと少しで開きますわよ」

「そう……っ!」

「きゃ!」


レーダーに敵対反応が急に出現し、咄嗟にユフィーを突き飛ばした。

その瞬間地響きの様な音と共に埃が舞った。


「マキナ!」

「ほう。俺の一撃を止めるとはなかなかやるな……」

「お前は誰だ」

「この施設の管理人と言えば分かるか?」

「何? お前は破壊したはず!」


埃が晴れると、コンクリートの地面に足がめり込んだ状態で相手の攻撃を抑えているマキナの姿が有った。

マジックソードモードの刃で受け止めているにも関わらず相手の手に食い込んでいない。

強化魔法の類いでも使っていると判断した。


「ユフィー! セキュリティを解除しろ。私がこいつの相手をする!」

「そうはさせないぜ?」


ドンっと言う音と共にもう一体の管理人が現れた。

マキナがせめぎ合っている管理人と同じ姿だ。


「まさか遠隔操作か!」

「どうだろうな? 管理人が1人とは限らないぞ?」

“スキャン開始”

「わ、わたくしはどうすれば……」

「絶対に捕まるな! 逃げろ!」

「わかりましたわ! マキナ、無事でいてくださいまし!」


そう言うと魔力溜まりの多い場所目掛けて走っていくユフィー。

しかし、管理人は追わずにマキナの方へ振り向いていた。





分かる人にはわかるネタだと思います


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