表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/84

あたし達姉妹がいっぱい! 最強だね~

キャンパスの片隅で行われる美女たちの秘密会議…

その内容は…

キャンパスの物陰でひそひそと話をする3人の女の子たち。


「冬のお姉ちゃん? どお? 何か変わったことある?」

「美夏ちゃん特に変わったことはないよ?」


「冬のお姉ちゃん? ほんとに大丈夫?」

「美優ちゃん、心配ないよ?」


「う~ん…」

美夏と美優が同時に唸る。


「冬ちゃんのお姉ちゃんは信用できるからあたし達信じてるけど…」

「冬ちゃんのお姉ちゃんがそう言うんなら信じよう美夏?」


「美夏ちゃん美優ちゃん何かあればちゃんと教えるから心配ないよ?」

「うん! 冬のお姉ちゃんお願いね!」

美夏と美優が同時に言う。


「冬のことは心配しないでね! あたしたちがガッチリ守ってるから」

「ふたりともお願いね。冬は大人しいから学校でうまくやっていけるか心配なの…」

冬の姉が心配げに言う。


「冬のお姉ちゃんもだいぶ大人しいけど冬はもっとだもんね?」

「だけどあたしたちは冬と仲良しだから大丈夫!」

美夏に続いて美優が話す。


「そうね二人がそばにいてくれれば本当に安心…いつだって冬をかばってくれるもんね」

「そりゃそうよ! あたしたち姉妹みたいなものでしょ?」

美夏と美優が声をそろえて言う。


「ありがとう本当にうれしい…私たちも美夏美優のことを姉妹のように思ってるよ!」

「へへっなんかこう言うのってうれしいって言うか…心強いね!」

「美夏? あたし達姉妹がいっぱい! 最強だね~」

三人が同時に笑い出す。


「美夏美優は勉強も運動も出来るスーパーガールだもんね! あたしたちは鈍臭いからうらやましい」

「そんなのどうでもいいじゃん? あたしたちはそんな事よりも、ねっ? 美優!」

「そうそう! こうやって信頼できる仲間がいる方が、ね? 美夏!」

「そっちの方が全然うれしいし~」

美夏美優が声を合わせて言う。


「ふふっ…ふたりって本当に可愛い…」

「冬と冬姉だってすごく可愛いって! みんな言ってるよ? ねぇ美優?」

「そうだよ! 冬なんてむしろあたし達より男子からモテるんだよ? 冬姉?」

「そ、そうなの? 冬って学校でモテてるの? あの子そんな話全然しないから…」


「冬姉だってそうなんですけど~」

「美夏ちゃんどういう事?」

「冬姉って冬のこと大好きだからガッコの行事に良く来るじゃん?」

「うん…冬が学校でうまく行ってるか心配だし…それに一生懸命頑張ってる冬を応援したいからね。でもそれがどうかした? 美優ちゃん?」


「え~本当に気付いてないの~?」

美夏美優が声をそろえて言う。


「冬と冬姉がそっくりでふたりとも超可愛いって! ね、美優?」

「そうそう! 男子たちみんな言ってるよ! 冬も冬姉も超可愛いって! ね、美夏?」

「本当に~? なんか信じられないけど…ちょっとうれしいかな」


「冬姉赤くなってる~」

「もう! からかわないで~美夏ちゃん…でも…それはそれでなんか心配だな…」


「冬姉? なんも心配ないよ? ね、美優?」

「そうだよ冬姉? なんも心配ないよ? な、美夏?」

「だって美夏美優と姉妹同然の冬だよ? やたらな男子は怖がって近づけないって~」

ふたりが声を合わせる。


「ふふっそうね、美夏美優のそばにいたら変な男の子も近づけないわね。安心…」

「冬姉ほんとにホッとしたような顔してる~」

「冬姉ってほんとに冬が好きなんだね~」


「あら? 美夏美優のことも同じように大好きよ!」

そう言うとふたりを軽く抱き寄せる。


「なんかこういうのうれしいね~」

美夏美優が声をそろえる。

「そ・れ・に! ね、美優?」

「そうそう! ね、美夏?」

「あたし達には美春姉ちゃんもいるしね!」

三人が声を合わせそして笑い出す。


「美春さんは私たちを包み込むように癒してくれるもんね…」

「そうそう! 美春は優しいから~」

「美春はあたしたちのために泣いてくれる、あたしたちと同じ痛みを感じて、同じように喜んでくれる~」


「そうね美春さんが私たちの長女ね」

「優しい長女~」

「いつでもそっと見守ってくれる長女~」

「失敗したら励まして」

「頑張ったら褒めてくれる」

「美春はあたしたちの長女で天使だよ?」

美夏と美優が声をそろえて言う。


「本当にそうね…美春さんは天使みたいなひと私たちの憧れね…」

「そだね、考えもしなかったけど」

「そだね、美春はあたしたちの憧れだね」

美夏美優がそれぞれに表現する。


「あたしたちいつも優しく包んでくれる美春を守るの」

「だからあたしたちは勉強も運動も頑張ってるの」


「そっか…そう言う想いがあるからふたりは頑張れるんだね…なんだかすごく素敵だね! じゃあ私も頑張らなきゃ! 私達姉妹のために!」


「冬姉みんな仲良しでいれば…」

「冬姉何があっても大丈夫!」

「美夏美優の言うとおりだね!」


「冬姉あたし達行くね?」

美夏美優が同時に言う。

「またね、美夏美優!」

そう言うと3人は手を振り別れた。


キャンパスの片隅での秘密会議は終了し3人の女の子はそれぞれの場所に帰って行った。

もうすぐ始まるゴールデンウィークを控えて木々までもがウキウキとざわついている様だった。












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ