あたし達姉妹がいっぱい! 最強だね~
キャンパスの片隅で行われる美女たちの秘密会議…
その内容は…
キャンパスの物陰でひそひそと話をする3人の女の子たち。
「冬のお姉ちゃん? どお? 何か変わったことある?」
「美夏ちゃん特に変わったことはないよ?」
「冬のお姉ちゃん? ほんとに大丈夫?」
「美優ちゃん、心配ないよ?」
「う~ん…」
美夏と美優が同時に唸る。
「冬ちゃんのお姉ちゃんは信用できるからあたし達信じてるけど…」
「冬ちゃんのお姉ちゃんがそう言うんなら信じよう美夏?」
「美夏ちゃん美優ちゃん何かあればちゃんと教えるから心配ないよ?」
「うん! 冬のお姉ちゃんお願いね!」
美夏と美優が同時に言う。
「冬のことは心配しないでね! あたしたちがガッチリ守ってるから」
「ふたりともお願いね。冬は大人しいから学校でうまくやっていけるか心配なの…」
冬の姉が心配げに言う。
「冬のお姉ちゃんもだいぶ大人しいけど冬はもっとだもんね?」
「だけどあたしたちは冬と仲良しだから大丈夫!」
美夏に続いて美優が話す。
「そうね二人がそばにいてくれれば本当に安心…いつだって冬をかばってくれるもんね」
「そりゃそうよ! あたしたち姉妹みたいなものでしょ?」
美夏と美優が声をそろえて言う。
「ありがとう本当にうれしい…私たちも美夏美優のことを姉妹のように思ってるよ!」
「へへっなんかこう言うのってうれしいって言うか…心強いね!」
「美夏? あたし達姉妹がいっぱい! 最強だね~」
三人が同時に笑い出す。
「美夏美優は勉強も運動も出来るスーパーガールだもんね! あたしたちは鈍臭いからうらやましい」
「そんなのどうでもいいじゃん? あたしたちはそんな事よりも、ねっ? 美優!」
「そうそう! こうやって信頼できる仲間がいる方が、ね? 美夏!」
「そっちの方が全然うれしいし~」
美夏美優が声を合わせて言う。
「ふふっ…ふたりって本当に可愛い…」
「冬と冬姉だってすごく可愛いって! みんな言ってるよ? ねぇ美優?」
「そうだよ! 冬なんてむしろあたし達より男子からモテるんだよ? 冬姉?」
「そ、そうなの? 冬って学校でモテてるの? あの子そんな話全然しないから…」
「冬姉だってそうなんですけど~」
「美夏ちゃんどういう事?」
「冬姉って冬のこと大好きだからガッコの行事に良く来るじゃん?」
「うん…冬が学校でうまく行ってるか心配だし…それに一生懸命頑張ってる冬を応援したいからね。でもそれがどうかした? 美優ちゃん?」
「え~本当に気付いてないの~?」
美夏美優が声をそろえて言う。
「冬と冬姉がそっくりでふたりとも超可愛いって! ね、美優?」
「そうそう! 男子たちみんな言ってるよ! 冬も冬姉も超可愛いって! ね、美夏?」
「本当に~? なんか信じられないけど…ちょっとうれしいかな」
「冬姉赤くなってる~」
「もう! からかわないで~美夏ちゃん…でも…それはそれでなんか心配だな…」
「冬姉? なんも心配ないよ? ね、美優?」
「そうだよ冬姉? なんも心配ないよ? な、美夏?」
「だって美夏美優と姉妹同然の冬だよ? やたらな男子は怖がって近づけないって~」
ふたりが声を合わせる。
「ふふっそうね、美夏美優のそばにいたら変な男の子も近づけないわね。安心…」
「冬姉ほんとにホッとしたような顔してる~」
「冬姉ってほんとに冬が好きなんだね~」
「あら? 美夏美優のことも同じように大好きよ!」
そう言うとふたりを軽く抱き寄せる。
「なんかこういうのうれしいね~」
美夏美優が声をそろえる。
「そ・れ・に! ね、美優?」
「そうそう! ね、美夏?」
「あたし達には美春姉ちゃんもいるしね!」
三人が声を合わせそして笑い出す。
「美春さんは私たちを包み込むように癒してくれるもんね…」
「そうそう! 美春は優しいから~」
「美春はあたしたちのために泣いてくれる、あたしたちと同じ痛みを感じて、同じように喜んでくれる~」
「そうね美春さんが私たちの長女ね」
「優しい長女~」
「いつでもそっと見守ってくれる長女~」
「失敗したら励まして」
「頑張ったら褒めてくれる」
「美春はあたしたちの長女で天使だよ?」
美夏と美優が声をそろえて言う。
「本当にそうね…美春さんは天使みたいな女私たちの憧れね…」
「そだね、考えもしなかったけど」
「そだね、美春はあたしたちの憧れだね」
美夏美優がそれぞれに表現する。
「あたしたちいつも優しく包んでくれる美春を守るの」
「だからあたしたちは勉強も運動も頑張ってるの」
「そっか…そう言う想いがあるからふたりは頑張れるんだね…なんだかすごく素敵だね! じゃあ私も頑張らなきゃ! 私達姉妹のために!」
「冬姉みんな仲良しでいれば…」
「冬姉何があっても大丈夫!」
「美夏美優の言うとおりだね!」
「冬姉あたし達行くね?」
美夏美優が同時に言う。
「またね、美夏美優!」
そう言うと3人は手を振り別れた。
キャンパスの片隅での秘密会議は終了し3人の女の子はそれぞれの場所に帰って行った。
もうすぐ始まるゴールデンウィークを控えて木々までもがウキウキとざわついている様だった。