第三素材 食料調達
俺たちは森の中を歩いていた。
この食料難から抜け出すため、早めに食料見つけねえとな……
スライムさんが一緒だから、襲われた時は任せればいい。
「なんか気配がする……」
スライムさんの【気配感知】だ。
ある程度の気配なら感じることができらしい。頼もしいじゃないか!!
最下級の魔物とはいえ、仲間になってくれたから色々都合はいい。
「おっあれか」
草をかき分けて進んだ先には鹿の群れがいた。
この世界にも鹿はいるんだな。だがどうしたものか………まだ剣とか持ってないしな………スライムさんの【粘着】を使って捕獲するのもいいが……うん捕獲だな!ここで殺しても腐っちまうかもしれんからな。
「よしスライムさん、【粘着】で捕獲してくれ!!」
「えっ、あんまり頼らないで一人でやったら?」
こいつ……
このままじゃやってくれそうもない。そう思った俺はある方法に出た。
そう、モノで釣るのだ。
「じゃあもう邪気石要らないか~~~。俺ならポンポン出せるけどそういうこと言うもんな~~~。」
スライムさんは急いで訂正した。
「ゴメンって!!べ、別にやらないとはいってないぞ!!」
そういって鹿を数匹捕まえた。
やっぱ便利だわ〜。仲間っていいわ〜。と思った。
家に帰ってきた。
さあどうするか。肉の準備はスライムさんに無理やりやらせたからいいとして……問題は「火」だな。
昔ながらの方法でやってみるか。
木材と糸を出して摩擦で火を出す方法を使った。すると木材が燃え出した。
おお!!ついた!!こんなあっさり!!
〔スキル【火おこし】入手。〕
スキルまで取得してしまった。やっぱり今日は調子がいい。
火が自由に起こせるようになったから、明日はかまどとか作ってもいいかもな。
「スライムさーーーん!!火ついたよー!!」
「……」
スライムさんは少し後ずさりした。
俺は15年の感で感じ取った。スライムさんは火が苦手。
俺はスライムを掴むと火の近くまで連れていった。
「スライムさーんあったかいでしょー(威圧」
「ギャァー!やめろ!なんなんだよお前!!!」
そんなことがありながらも作っておいた竹串で肉を焼いて、美味しくいただいた。
美味い!!!!!!!!!
異世界に来て初めての食事である。鹿肉なんて初めてだけど、とてつもなく美味しく感じた。
スライムさんは邪気石を一個吸収するだけでいいらしい。
肉とかも味を感じないんだと言う。こんな美味しいのにな。
まあスライムさんにとってはどうでもいいことなのだろう。
とりあえず俺はスライムさんに知りたいことを聞いてみた。
「スライムさん、ここら辺の場所のこと、教えてくれない?」
スライムさんはコクリとうなづいた。
信頼関係を深めつつ話すいい機会でもあるからな。
「この森はアグルの森。比較的住みやすい環境ではあるのだが動物や魔物があまりいない。」
アグルの森か……
動物や魔物があんまりいないのはなぜなんだろう?
「理由はこの近くにある洞窟だ。あそこに『心眼龍 オルドヴァ』が住み着いている。」
龍!!!こんな近くに龍がいんの?
創汰の脳内にかっこいい龍の姿が浮かんだ。
心眼龍か~~~きっとかっこいいんだろうな~~~。
おっとそうだ!!まだ聞きたいことがあるんだった。
「この近くに街はないのか?」
「あるぞ。〈ヘンメル〉っていう街が。」
〈ヘンメル〉はここから少し離れたところにある街らしい。
色々な設備が揃っていてギルドもあるらしい。でもなんでスライムさん詳しいんだろう?疑問もあったが一旦スルーだ。
準備が整ったらいってみたい。というか人に会ってみたいと肉を頬張りながら思った。
家の中の整備も終わってちゃんと生活できる立派な家になった。今日からここで寝られると思うとワクワクが止まらない!頑張ってベッドも作った。そこに俺は飛び込んだ。
スライムさんにも小屋を作ってあげた。スライムサイズのね。
横になりながら考えた。
15歳で死んじゃったけど、こうして異世界でいく日々も悪くないな。と
さあ明日はどうしようか。洞窟探検でもしようかな?そう思いながら最後に一言、
「おやすみなさい」
と言い目を閉じた。
こうして異世界生活2日目が終了した。