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□第三話

………。



……真面目にどうしよう!!!


えぇ…だって。

このままだと、女のまま過ごさなきゃならないってことだよな!?

嫌だってそんなの。

男が女になるなんて。

まじありえねぇーーーーーーーーーー……。



……そうだ!作った会社に電話して解決策を探してもらおう。



電話番号が書いてあったよな……あった!

よしかけるぞ。


ピポパポ ピポパポ


………トゥルルルル・・トゥルルルル


よし繋がった。

後は電話に誰かがでればっと。


「………トゥルルル、ブチ…はい、もしもし」


でた!!人が出た。男の人が出た。


「あのすみません。あの……「何でも悩み解決ドリンク」を作ったのは……」


俺が言い終わる前に納得したように頷く。


「あーはいはい。そうですよ。そちらのものは私の会社で作っています。で、何か問題がありましたか?」


受け答えになれてるのか、問題があったの察知したようだ。


「あっはい。そうなんです」


「で、問題というのは……」


――俺が女になったことを説明した。

悩みは何だったのかと聞かれて、最初は言えなくて黙ってしまったが。

解決方法を探すためには教えてくださいと言われたので、いやいや答えた。

それを聞いていた男の人は、きっぱりと言った。


「無理です」


「それでは困るんですが……」


「こちらも無理なんです。そういう問題を解決するドリンクはまだ開発途中でして……」


それだったらなんでそんなもんを売ったんだよ!!

っと言いたいところを抑えて、平常心で答える。


「何とかなりませんか?」


「……1つだけあります。これは解決策というより聞いた話なんですが」


「それでいいです。教えて下さい!!」


何でもいいから、さっさと教えろよ!!


「悩みがしっかり解決できたら、元に戻るらしいんですよ」


しっかり解決??

どうゆうことだ??


「ドリンクではなく、自分自身で悩みを解決すれば戻るみたいなんですよ」


なるほどね。

確かに。自分で悩みを解決すればいいことだし。

そうゆうことか…………ってはぁ?

解決できないからこれに頼ったんだよ。俺は!!


「このドリンクは、慰めみたいなものですし」


男の人は平然と答えた。


「慰めっていうか、それだけじゃすまない気がするんですけど…」


慰め程度じゃない。男が女になったってことが、どこが慰めだって言うんだ。


「無理なものは、無理ですね。それに説明書に書いてあったでしょ?『このドリンクが原因で、地球がひっくり返ったとしても保証いたしません』って」


じゃあ失礼します〜!!っと言って電話を切られてしまった。

無責任だろ!!



あぁ〜!!どうしよう!!

このままだったら、学校に行けない……。

つーか蓮に会えないって。


はぁ……。

ため息が出てきた。


本当にどうしよう。

このままじゃ、外にも出れない。







……。


……あっ!?


パッ、といいことを思いついた。


女になっちゃったってことは。



≪蓮にアタックできるってこと!!≫



悪い方向ばっか考えるから、いけなかったんだ……。

それにこれが悩み解決の結果なわけだし。

いい方向に考えないと。



いいことに、明日からは冬休みだ。

今日は終業式だけだし、休んじゃえ!




よし!


明日から蓮にアタックしまくろーーー!!




と咲哉は意気込んだ。


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