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□プロローグ
※ジャンルを「恋愛」から、「コメディー」に変更しました。
『何でも悩み解決ドリンク』
飲んだ次の日に、悩みは解決!!
一回、一本。
胡散臭いドリンクをネットで買った。
俺は相当やつれてたんだと思う。
俺――安達咲哉、同性しか好きになれない体質に生まれた男。
自分がそうだと気づいたのは、7年前。俺が小学校4年の時だった。
好きな相手は幼馴染――桜塚蓮
今現在好きな人でもある。
この間、蓮に彼女ができたと話を聞いて、それはそれはショックだった。
だから、俺は今日。
この胡散臭いドリンクを買ってしまったんだ。
やけ酒ならぬ、自棄ドリンク?
――これを飲んだだけで悩みが解決できるなら、どんなに楽なんだろう。
そう思いながらドリンクを飲んだ。
「ゴクゴク」
味はべつに不味くない。
似てるっていえば、オレンジジュースの味に似てると思う。
まぁ……。
これは本当に慰めにしかならないだろう。
そんなことを考えながら、俺は眠りについた。
次の日、俺が大変なことになってることを知らずに……。