登場人物紹介 afterglow編(3/3更新)
更新済みのAfterglow編全編の微量なネタバレを含みます。
ぜひとも最新話までお読みいただいてからご覧ください。
⚫青の国"カエルレウム連合公国"
*リオン・ファレル
この物語の主人公、レオンの弟。
邪竜との戦いから生還したものの、銀腕・アガートラームが肉体に定着しなくなり銀弓が使えなくなってしまった。
祖国の危機を知り覚悟を決めて宵世界に戻るも、ヴェルメリオ帝国に狙われる立場となる。
魔法が主な攻撃手段だが、魔力リソースを義手の固定に使っているため完全に弱体化している。
▼Silver phenix.
銀腕・アガートラームの再定着に成功。魔力も正常化したため、万全の状態で新たな「銀弓操作」の開発に励んでいる。
友の死や父の遺言を引きずる素振りを時々垣間見せ、精神面は未だに安定していない。
*レオン・ファレル
もう一人の主人公、リオンの兄。
アーテル王国の一件以降姿を隠して生活していたが、ある予知夢をきっかけにリオンを助け守る騎士として共に旅立つ。
かつての冷酷な反逆者らしい態度とは真逆に弟想いすぎる変人ぶりを垣間見せるが根は真面目だとか。
兄弟たちと違い"無能"。今まで通り銀剣・クラレントと宿した幻想魔法を扱う。
▼Silver phenix.
父の亡き後、ジュノンの成人までファレルの当主に任じられた。
現在は時々リオンの鍛練に付き合いながら、毎日の激務に悲鳴を上げている。
旅の最中、弟を救うためにクラレントと幻想剣の二刀流を身に付けたことから「二天の騎士」を自称し出した。
*タレイア・ルミエール
カエルレウムの御三家"ルミエール"現当主の妹。
男は振り向き女も羨むほどの美貌を武器に踊り子を生業とし、時折予知による占いも駆使して旅をしてきた。
二人のことを産まれる前から知っている上にレオンが知る限り当時12歳程だったらしいが実年齢は不明、謎多き人物。
武装は二振りの扇。魔法で多種多様な属性を付与し、舞うように敵を殲滅する。
*ジュノン・ファレル
レオンとリオンの弟。
現在のファレル家における最有力当主候補で、秘めたる魔法適応力はリオンをも凌ぐと言われている。
上の二人とは違って母親似で可愛らしい。
*エルシオン・ファレル
ファレル家の現当主で三兄弟の父。
厳格でプライドが高い。完璧であることを最低限の条件に掲げ、そのための教育には暴力暴言も厭わないほど。
虐待に近い教育や絶対的な力があってからか、息子たちは総じて逆らうことができない。
*エリザ・メアリー
ファレル家に長年勤める老齢のメイド長。
礼儀正しく模範的、リオンやレオンには母親のような気持ちで接してきた彼らの味方。
当時唯一子育ての経験があったことからレオンの乳母係を任され、二人の母であるライラからの信頼も厚かった。
⚫緑の国"森聖領域ヴェール"
*ディア
森聖領域ヴェールの前女王でアルメリアの母。
見た目は幼女だが実年齢はとっくに500歳を越えており、口調は少し古風。
年長者という観点からか良くも悪くも若いレオンとは相性が悪く、彼に限らず若者にはキツいダメ出しをする。
⚫赤の国"ヴェルメリオ帝国"
*エタンセル・ローラン
ヴェルメリオ帝国軍第二部隊・赤き騎士団の団長。
寡黙な仕事人間。高いカリスマ性と実力を備え、皇帝から直接団長の座を賜っている。
宵世界において存在を認められている数少ない"騎士"。
光剣・デュランダルという遺装を所持し、「ローラン」と名もこれが由来で与えられたもの。
*リナルド
ヴェルメリオ帝国軍第二部隊・赤き騎士団副団長。
戦闘力だけを見れば一般兵とそう変わらないが、情に厚くさっぱりした性格のおかげで寡黙で不器用なエタンセルを支える精神的支柱に治まった。
団長が戦場に出るので実質的に騎士団の指示系統を任されている。
*グラセ
ヴェルメリオ帝国軍第二部隊・赤き騎士団所属。
騎士団の紅一点で、身体中に聖痕を宿す美女。愛されたことがないため、自らの呪詛を使って歪んだ愛情を得て自己満足に浸っている。
『永続性呪詛・不変の愛』と呼ばれる男性に隷属を強制する呪いを生まれつき持つ。
*オロラ
ヴェルメリオ帝国軍第二部隊・赤き騎士団所属。
戦闘は苦手であると自他共に語り、代わりに高い知力を有する研究家。友にして家族と呼ぶエタンセル達を想い、自ら命を絶つ決断を下す。
暗部が使用する毒物の提供も同時に行う薬品開発のプロで、魔力逆流薬の開発にも参加した。
*クラシャ
ヴェルメリオ帝国軍第二部隊・赤き騎士団所属。
三つの「暴」を絵に描いたかのような男。実力は名実ともにエタンセルの次点にあたり、実質的なナンバー2として君臨する自称"オンリーワン"。
空気中の魔力を問答無用で吸い取り弾丸に変える二丁拳銃「デートラヘレ」を所持する。
⚫白の国"アルブス王国"
*シキ・ディートリヒ
アルブス王国の宮廷魔術師で顧問錬金術師。
同じ軍師の立場にあるキャロル・アクエリアスとは友情より堅い絆で結ばれ、そんな二人に各国から付けられた名は"双璧"。
聖遺物「ソロモンの鍵」を用いた召喚魔法による悪魔召喚を得意とし、他にも二色の魔眼を宿している。
⚫️フェガリ教会
*レア・フォルトゥーナ・ピステヴォ
現在のフェガリ教会を取り仕切る大司教。
かつては大予言者として名を馳せ、まさに清廉潔白にあり神に仕える者という意味では世界で最も清い女性。
大司教の勤めを仕事ではなく神託と捉え、自らを女神アナスタシアの所有物と称する。
不信心に対しても寛容で、柔軟な考え方を持つ。
*フレデリカ・フィーネ・オフィーリア
フェガリ教会に属する第七号執行聖女。
表向きは物腰柔らかく丁寧なシスターだが、実際は乱雑で興味関心が極めて薄い非人間的な少女。
聖遺物に対する"拒絶"の性質を宿す武装「聖なる十字架」を所持する。
「フィーネ」は彼女の執行聖女としての名前。
*カンナ
アルブス王国の海辺にあるフェガリ教会の神父。
見習いを自称し、その言葉に偽りのないおっちょこちょいぶりを発揮する。
*マリア
フェガリ教会執行聖女の見習い。
異形を恐ろしいモノであると認識するごく一般的な宵世界の住民。──執行聖女候補でさえなければ、だが。
フレデリカと仲が良く、公私共に常日頃一緒にいる。
●その他
*オリオン・ヴィンセント
アーテル王国の元剣士。
人間と夢魔の間に産まれた半魔。聖剣・エクスカリバーを振るい、己の運命に従いながらも抗った。
リオンの親友であり、レオンにとっては弟を横取りした泥棒夢魔。基本的には自信過剰で世間と苦労知らずな自由人の人格形成がされていた模様。