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神とは、すべての、存在の、前提となるものである。
その答えが、正しいのか否か。
わかるものは、誰もいないだろう。
ましてや、幼き6才の少年に分かるわけもなっかた。
幼き夏の日・・・
「私、大きくなったら、神様と結婚する。」
そう言い放った少女は、キラキラした目で、空を見上げていた。
その姿は、まるで小さな天使のような華麗な姿で・・・
幼き俺は、一瞬で心を奪われた。
「じゃあ、俺は・・・神様になるよ。」
俺がそう言うと、彼女は、不思議そうにこっちを見た。
「俺は、神様になって・・・そんで・・・お前と結婚してやるよ!」
神様が何かも知らなかった俺は、そう言い少女に手を伸ばした。
少女は、一瞬驚いた顔をし、そのあと、笑って俺の手を掴んだ。
その時の笑顔は、今でも忘れられない。
しかし、それから、10年・・・
俺は、彼女の笑顔を見ていない。