プロローグ
※脱字、誤字が多々ありますがご了承ください。
「暇だ。」
それが高校2年生になった坂本涼紀の口癖だった。
学校の帰り、口癖を言いながら下を向いて歩いていた。
「キャァぁぁぁー‼︎?」
「?!」
突然、前の方から女性の悲鳴が聞こえてきた。それもそのはず、血のような赤い液体の付いた包丁を持ち不審者のような格好のやつが
前方から走ってきたのだから。
「死ねェ‼︎」
通り魔と思われる輩が女性を包丁で刺そうとする。
「危ない‼︎」
俺の体は勝手に動いていた。
いや、勝手じゃない。此処で彼女を守れなかったら何も変われない、何も起こらない。
永遠と暇で退屈な人生になるにちがいない。
と、それに此処で死んでしまったとしても1人の人間を助けられたのだから悔いはないだろう。
「ザクッ! ブチブチブチィ!」
「ぐあぁぁぁァ‼︎」
畜生!無茶苦茶痛ぇ!
包丁が刺さり、筋肉が切れ吐血した。
「うぁあ...」
目の前が暗闇に染まって行く。
最後に見たのは舌打ちしながら走り去っていく通り魔の後ろ姿
『そうか...俺はあの女性を守れたのか』
そう思いながら坂本涼紀の意識は闇に沈んでいった。
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次からはもっと長くしてみようと思います。
読んでくださった方々ありがとうございました。