プロローグ
「チリリリリリ,カチャリ……チリリリリリ,カチャリ……ヂリリリリリリ,バン!!!!!!!!」
俺は目覚まし時計を蹴り飛ばしていた…多分壊れていると思う…
「うっせーな,今何時だと思ってんだよ……って,えっ?」
壊れて針が止まっている時計を覗き込んだ瞬間俺の眠気が消え失せた……
「AM8:10」
「やっべー,寝坊したーーーーーーーー!」
突然うるさくしてすまない。俺の名前は西崎 海斗。東京のとあるアパートに住んでいる,今日から高校に通う15歳だ!残念ながら趣味は乗馬……みたいな王子さまキャラじゃない。青春ばりばり高校生だ!
スポーツはわりと得意で,勉強もまあ人並みにはできるかな……多分ね。好きな物は無いけど,者はいる。
それは「可愛い女の子達!」きっとみんなと同じだと思う。
女子は好きだけど,俺にはまだ彼女がいない(これから出来る予定!)。なぜなら,告白したことがないから! だって,自分が好きな人が自分のこと好きになってくれるとは限らないじゃん?
だから,はっきり言って自分から告白する人の気持ちがわからない。あと,女子って何考えてるのか分かんないし…。
女の子は好きだけど,はっきり言って俺は異性関係が苦手なんだ…。
「あっ。」
思い出したように俺は,腕時計を見た。
「やば,もうAM8:15じゃん!」
俺は身支度をし,朝食を素早くすませた。そして冷蔵庫に向かいとあるジュースをコップにそそいだ。
「これなくして,俺の朝ははじまらねーよな!」
そんな独り言を喋り,俺はそれを一気に飲みほした。
「ふっふっふ,ははははは!ウメー,うますぎる! ……一体なんのジュースか気になるだろ? まあ,後々教えてやるよ。このジュースの正体をな!」
そんな独り言をぶつぶつと言いながら,俺は学校に行く準備を全て終わらせた。
「行ってきます。」
俺は机の上の写真にあいさつをし,学校へ向かい走り出した……。
こんな慌ただしい感じになってしまったが,俺の高校生活初日の朝は刻一刻と過ぎていったんだ……。
こんな俺だが,ある女の子と出会い人生が変わってしまう。その子の名前は「桃色 桜」。
これからみんなに見てもらうのは,そんな俺と桃色 桜の話しである。