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Izumi Hattori's Diary  作者: 服部 泉美
2012.06
36/103

2012.06.10.Sun

一つ溜めると、すべて溜まっていく気がする……。最初に紙にリアルで書いてる日記を溜め、次に問題集、描きたい絵、読みたい本、買いたい物、友達に頼まれたJUMPの一部の要約文、部屋の片付け、勉強、……そして この日記。





 今日のイメージソング:

♪ 「帰らぬ時間(とき)の中で」……by.ZARD


⇒ 作詞:坂井泉水

  作曲・編曲:徳永暁人


→別れてしまった恋人のことを懐かしむ曲。タイトルに含まれる”時間”は「とき」と読む。作曲・編曲はZARDの楽曲として初めて徳永暁人が手がけた。徳永は本作以降の作品で編曲を担当することになる。カップリングにタイアップが付いたのはこの曲が初めてである。

1999年に行われたベストアルバム『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』のファン投票では32位(カップリング曲としては3位)だった。


♡ 頭の中でいつまでも響き続けるメロディと、坂井 泉水さんの最高の歌声がエクセレント!まだまだ聞き続けたい感が名残惜しい一曲。




  ☽ 自己紹介☽

勝手ながら、今回からタメ口調増えます(笑)




 今日は……私の出場DAYだった……。結果は、日記の中で流れに沿って書きます!



 今日は、あたしン家の車で友達と一緒に競技場へ‼

 昨日は、友達の車に乗せてもらったけど……言っちゃ悪いけど、ゴメン、結構臭かったよ……

 まぁ、きっとウチん家の車も臭いと思われてるんだろぅな、ってコトは予測出来た(苦笑)


 そういや、昨日書けなかったコトを……。あの補助役員の仕事では、初日には大変なプリンター運びをやっていたんだよね。でも、ナント今年から プリンターは運ばなくても良いことになりました~♪ パンパカパーン!わ~~~‼ (^ ^)v


 さて!!

 あたしの競技は、2時~始まるんだ!午後から開始の競技なんて初めて……。いままで、午前中だけだったから。凄くヘンな感じがする‼ なんか、ヤだな……。午前中にパパッと終わらせちゃった方が絶対楽なのに……(泣)


 それまでは、選手であるにも関わらず、補助役員をやらされたりしました(涙)


 ある程度時間が近付いてきたら、UPへ。同じ時間にUPする後輩が一人いたから、一緒に。

 まずは、ランニング。でも、凄く短い距離しか走らなかった。お互いトイレに行きたかったりで、あまり身が入らなかったせいもあるかな(苦笑)

 その後、バラバラになって、あたしは快調走 (簡単に言うと、短い距離をダッシュすること)を、後輩はスターティングブロック (スタブロ)の練習。

 あたしは、それが終わるとボール投げをする。メディスンボールとか、ソフトボールとか、本当は持って来ちゃいけない砲丸とか……。でも、これは誰かと一緒にやった方が、いちいち自分で取りに行かなくて済む。……というコトで、スタブロの練習が終わり次第、後輩に手伝ってもらうことに。

 調子いいかな、って思うような感じ。この後輩には、普段の練習の時も見ていてもらったり、結構お世話になってる。その後輩から見て、今のあたしは 砲丸投げをやり始めた頃より、ずっと形になってるんだって!嬉しいねぇ(笑)


 さて、なんだかんだで適当に終わらせてしまったUPの後、ユニフォームを中に着込んで、いざ 出陣‼


 あたしの試技順は、44人中41番目。わー……こっちでも遅いヨ(泣)


 さて、自由練習が何とか二回出来たあと、公式練習。

 最初、自由練習時間は20分です、と言われた時、短かっっ⁉って思ったんですが、公式練習あったんですね、知りませんでした(苦笑)


 ここで、簡単に砲丸投げの説明。まず、試技するのは、半径1mの円の中。投げる時は、その円から出たらファール。砲丸も、その円から伸びてる、計測出来る範囲を表す白線から超えるとファール。円から出る時は、円の丁度半分のところにある横戦より、後ろから出ないとファール。

 一投目は、ファールしなければ計測、二投目以降は、ファールしなくても、一投目より短かったら計測してもらえない。


 ……時は、刻一刻と過ぎ……、私の試技順がやって参りました。 緊張で胸が張り裂けそうだった。何てったって、みんなから県大会出場を期待されてるから。でも、それ以上に焦ったのは、いつの大会にもいなかった、私くらいか 私よりよく飛ばす選手が、急激に増えているということ!正直、この時あたしは、もう無理なんじゃないかと思ってたよ。いつも、他の大会でこんな風に、沢山よく飛ばす選手がいたら、今回こんなにテンパらなかったと思う。環境慣れしてないよ……ズルい。あたし、今年から砲丸投げ始めたばっかなのに。何で、みんな他の大会来なかったの⁉酷い。酷過ぎる。


 一投目:8m06cm

 ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい……。初回から飛ばそうなんては思ってなかったけど、それでも、それでも 飛ばなさ過ぎ!


 焦燥感がヤバかった。待ってる間に、タオルを投げて練習した。何回も、何回も……。途中でストレッチをしたり、氷を食べたりして、緊張をほどいた……つもりだった。

 でも、「緊張を解く」なんて、出来っこなかった。何故なら、みんな更に記録を伸ばしつつあったから。それを見て、段々 焦る気持ちが膨らんで来た。

 それを抑える間もなく、二投目。


 二投目:8m46cm

 ……ナントカ、上がった!!このまま上げれば、引っかかるかも知れない。県大会出場に!ベスト12までが県大会、内ベスト8までは賞状も貰える。

 賞状は当たり前に貰いたい。でも、貰えなくても、県大会には行きたい!


 必死で練習した。いつも通りに飛ばせば、そう、いつも通りに……。

 でも、その「いつも通り」が出来ないから焦っていた。だって、いつも通り出来ていたら、県大会出場は余裕だったから。ヘタすると、賞状の貰えるベスト8に入ったかもしれない。

 そして、運命の三投目。


 三投目:ショート

 投げる寸前に、「もしかしたら、これで引退してたかもしれないんだなぁ」と考えたら、変に力んじゃって、砲丸は二投目より少し手前に落ちた。


 終わった。


 頭では分かっていても、私はなんだか納得出来なかった。そして、その「終わった」という言葉が、まるで他人事みたいだった。

 順番に、記録と、ベスト12に入っている人の発表があった。勿論、こんなショボい記録で私が入っている訳はない。私は、15番目よりちょっと下の順位だと思う。


 砲丸投げという競技は、まだ始めて間もないけど、今日は特に「初めて」が多かった。

 初めて午後に試技をして、初めて焦って、初めて砲丸投げになってから何処かに巣食っていた余裕が壊された。


 そう、最近の大会では、記録を更新したり、ベスト8に入っていたり、中々 幅跳びをやっていた時には無かった成功のせいで、優越感が私の中にはあった。

 でも、今となっては、これで良かったと思っている。だって、何処かで失敗をしないと、もっと先で失敗をした時、その失敗を越えていけないから。

 それに、「やり直せたら……」と思った時に、自分で「やり直せたら、違う結果が出たのかな」と考えてみた。そしたら、何度やっても この結果だと思ったんだ。だから、いいの。


 幸い、あたしにはまだ次があるから。次、頑張るわ!そこでは、マジでやんないとダメだけど。なんてったって、ラストだから。

 それに出れない人もいるから、その人達の分まで頑張らないとね。


 そして、ベスト8以外は解散となった時に、お母さんが手を振りながら、笑顔で「どうだった?」って聞いてきた。ムカつく。ホント、デリカシー無さ過ぎ。だって、終わった時、笑顔じゃなかったでしょ⁈いくらあたしが感情を表に出さないとは言っても、ベスト8に残ってないところを見たら、いくらなんでもわかるでしょ?!……泣きそうだった。

 続いて、すぐ友達に会った。「どうだった?」と また聞かれた。首を横に振る。

 そして、招集場所に向かう。先生に報告するために。

 でも、あまりにもショックは大き過ぎた。速歩きで歩いている内に 段々 おさまってきたつもりだった。

 そして、先生に何もかも話した。怒られる覚悟で。……でも、先生は怒らなかった。それどころか、優しく何故駄目だったかを聞かれた。

 我慢の限界だった。


 溢れてくる涙は、人に見られているのもお構いなしに、次々と頬を伝っていく。先生は、あまり見ないようにしてくれたけど、その涙を誉めてくれた。

 いままでのお前だったら、泣くことなんてなかったぞ、と。



 いや、幅跳びでも一回泣いたこと有るけどね。先生があの時 信じてくれなかっただけで。

 心の中でそう言った。



 ちょっと落ち着かせて来い と言われて、私は競技場の敷地内を歩き出した。

 何処か一人で泣ける場所を探して。


 トイレは 汚いから、駄目。公園は 隠れられる所がないから、駄目。

 何処へ行っても、安心して泣ける場所は無かった。何処へ行っても、見られてしまう。


 ……私は、陸上部の基地のテントへ行ってみた。あの時は、たまたま誰もいなくて、一人でちょっと泣いた。


 落ち着いた頃に、見に来ていた図書室の先生が来た。

 ハッキリ言って、あまり好きじゃない人だ。結果を聞かれたので、力の無い笑みを作って答えた。先生は、二投目まで見ていたそうだ。


 帰るまでに、また少し補助役員を (自分から率先して )手伝った。落ち着いてたら、また悲しくなりそうだったから(苦笑)


 今日も、帰りは先生の車に乗せてもらった。




 良い一日だった!




 ~今日の更新作品~

『詩集 ~その他~』

→「自然」




 !ミニ辞典!

『フォックストロット』

→社交ダンスの一つ。四分の四拍子、または二分のニ拍子の舞曲に合わせて踊る。また、その伴奏用の音楽。

▷foxtrot




 ♢豆知識♢

『飛行機雲』

⇨ 飛行機雲がすぐ消えない時は、次の日雨。





三味線の音が隣の家から聞こえてきた。風流だな……。涼しくなれそうだから、夏に欲しいな、と 勝手に思うあたしでした(笑)

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