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第1章 第2話 なんでそこにいるんですか?

1話からお読みいただけると幸いです!

文章は下手ですがどうぞお付き合いください。

お気に入りに入れていただけると嬉しいでs(殴

で、では始まり始まりー(殴

現在7月29日午後9時。

「なんだったんだ。今日のあれは・・・。」

ベッドの上で仰向けになりながら俺は考えていた。

今日あった事をとりあえずまとめてみよう。

あの後先生達が駆けつけ先輩は病院に運ばれたが亡くなってしまった。

今日俺は学校で初めて人が死ぬのを見た。

俺の心臓は高鳴りどうしたらいいのか思考も回らなかった。

あの後先輩は俺に一言

「思い出せ。731。斉夏蒼。」

と、わけの分からない一言を残して―――死んだ。

最後の斉夏蒼は俺の名前だ。

名乗った覚えはないのに先輩は俺の名前を知っていた。

「くっそ・・・わけが分からない。」

俺は枕元にあった。時計を見た。

「現在9時30分。」

そう言った瞬間なんだろう、デジャブっていうのか?

なんとも言えない、この行為を俺は前も行った気がする。

だが、思い出せない。

そんな感覚が俺を襲った。

今日はおかしいな。色々あって疲れてるみたいだ。

俺は、布団から立ち上がり、なんとなく、理由なく、何を求めるわけでもなく、机の引き出しを開けた。

そこには破れたプリント、点数の悪いテスト、そしてその中に手紙が入っていた。

「なんだこれ?」

覚えがない手紙だった。

蒼君へ。そう書いてあったから俺宛だとは思うんだが・・・。

封を切って中を見てみることみした。

中の手紙は4つ折にされていた。

そして、手紙には手書きでこう書かれていた。

「もう戻れないよ。728。二名鈴参り。」

先輩の物言いに似ていた。1つ目にセリフ。2つ目に数字。3つ目に理解ができるフレーズ。

そしてやはりだが、また最後のフレーズだけを知っている。

俺の住んでるこの地域には伝説がある。

二名鈴参り。それは、この町にある神社美鈴神社の神様、美鈴神にまつわる伝説だったような気がする。

2つの名前を書いた鈴を持ち、やり直したい物の名前を書き、それに見合ったものを奉納することによって願いが叶うというものだ。

それが今回の件と何が関係してるというんだろうか?

考えるば考えるほど分からない。

俺は自分の頭を手でわしゃわしゃとかき

「あぁー!畜生わかんねぇ!もう寝る!!」

そう言って布団に入り目を閉じた。

現在7月30日午前6時。

そして当たり前だが朝がきた。

昨日と同じ食パンをと目玉焼きを食べて学校に向う。

電車の時間が来て、電車に乗ると昨日と同じ席が開いていたからラッキー、その程度に考えそこに座ることにした。

電車は時間通りに駅に着いた。今日も通常運行だな。

通学、通勤をしている人々がわっと電車の出口から湧き出た。

俺は、いつも、そういう人たちを待って、人が少なくなたら出て行くようにしている。

そしていつもと同じ通学路を歩き学校に向かう。

外でキャッチボールをしてる野球部とか吹奏楽部の演奏とか色々な物を聞いたり見たりしながら教室へ向かうわけだ。

俺はふと、学校の花壇に目をやった。

昨日、俺はここで先輩に会い、そして先輩の死を目撃した。

人が一人死んだのに生徒達は通常運行。だれも気にしている様子はない。

あぁ、俺もきっとすぐ忘れてしまうんだろう。名前もしらない先輩の死を目の前で見たことを。

「やぁ、おはよう。あ・お・く・ん。」

俺は先輩のことを考えていたからだろう。自分の背後に人がいるのにきずかなかった。

そして、きずかなければばよかった。

その人物が昨日自分に「死」を見せた張本人と言う事に。

「・・・先輩の妹さんですか?」

「ははは、面白いことを言うな蒼君は。」

「私だよ。黒里 結。昨日?いや今日か。君に死を見せた張本人だ。」

先輩の名前を俺はやっと知ることができた。でもそれよりも聞きたいことがある。

「先輩。死んだはずのあなたがなぜここにいるんですか?」

すると先輩は思い切り悲しい顔で俺にこう告げた。

「まだ・・・死んでないからかな。」

結先輩は最後にこう付け足した。

―――君は私に死んでほしくないかい?

「当たり前ですよ。人が死ぬのなんて見たくないです。」

「そうか。・・・私もそうかな。」

にっこりと笑って結先輩は答えた。

「なら質問だよ。蒼君。」

とりあえず俺の質問にしっかり答えてほしかったんだが・・・。

「君は神様が相手でも私のことを助けてくれるかな?」

質問の意味は分からなかったが昨日先輩に言ったようなノリで俺はこう答えた。

「当たり前ですよ。俺は美人の味方ですからね。」

「ふふふ。そうか蒼君らしいな。じゃぁお願いしようかな・・・。」

「任せてくださいよ。そのかわり報酬は・・・げへへ。」

わざと下衆らしい笑みを浮かべてみた。

「いいでしょう。もしも私を守ってくれた場合はね。」

おー、却下されるor変態とののしられるかと思ったのに。

そろそろ時間だね。先輩はそういうと

「1回だけのチャンスだよ。絶対私を助けてね。今日1日私が生きてたら君の勝ちだからね。」

そうだ。本題を忘れてた。まずなんで生きてるのかを聞かなくちゃいけないんだった。

「っていうか先ぱ」

俺が言いかけたとき先輩は人差し指を校舎に向けてこう言った。

「3,2,1,BAN☆」

校舎から花壇が落ちてきた。そして今は誰もいない、昨日は先輩がいた場所に落ちて中身をぶちまけた。

これが俺の人生最大のデジャブだった。

「昨日と・・・同じ?」

「あとさー、蒼君さっきから昨日昨日って言ってるけど自分の時計みてみなよ。」

何を言ってるのか理解できなかったが俺は言われたとおりにした。

そして俺は衝撃的な事実を見ることになる。

「・・・なんだよこれ。」

現在7月29日午前8時。

「まずは・・・現実を認めるところからはじめようか。」



次回 現実ってなんだっけ?

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