序章ー語り部を自称する男の物語ー
日差しがまぶしい朝。
社会人は、職場へ向かい、学生は学校へ向かう。
それは、俺にとっても例外では無く、その為こうして電車にゆられているわけだ。
俺は、普通の公立高校に通う高校1年生だ。
名前?そんな物は関係ない。
そうだな、呼び名が必要なら「語り部A」とでもしていてくれ。
なぜ「語り部A」かって?
なぜなら今から俺は俺の周りに起きた、いや、起きている?不思議な現象について、君達にこの乗車中の暇な時間を使って話そうと思っているからだ。
気にならないって?君たちはライトノベルや携帯小説が大好きな人種ではなかったのか?
携帯やライトノベルが何の関係があるって?
そうそう、君達が読んでいる本の世界は、君達の世界と同じだったか?
そう、違う。
なら、何が違った?
何の為に読んでる?
まぁ答えは簡単だよな。
君がほしがってる、読みたがってる、聞きたがってる物は、、、「非日常」だろ?
それを俺が提供してやる。
だから、君達はそれを他人に語ることなく君達の「非日常」として楽しんでくれ。
他言無用だぞ?
絶対に語ってはいけない。
もしその話が伝染してこの話が広まってしまったときは・・・
どうなるのかって?
怖いのか?
恐怖したのか?
臆したか?
だったらこの話を聞く資格はないな。
なぜなら今から語るのは少年少女の青春を壊した、命がけで、とても残酷で、けどハッピーエンドな物語だ。
ん?ハッピーエンドならいいんじゃないかって?
ふう、君はあれかどんなに行く道がつらくても終わりよければすべてよしってタイプか?
まぁいいけど。
前置きが長くなったな。
ではでは、話を始めよう。
そうだな、1人目は誰がいいだろう。
うーんやっぱりこの話だな。
非日常感がすごくある。
タイトルをつけるとするなら・・・
「死を知らない先輩」