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第7話


田中と浅田、山田はお互いに話を詰め合わせた後、結局後日彼らに直接会うことに決めた。


「では私は大鳥学校の学園長に話を通します。そのときにあなたたちは彼に護衛任務を依頼したい、ということですがそれでよろしいですか」


「えぇ、それでお願いします」


護衛任務…実は浅田はセーフティー主催のパーティーに参加しなければならないのだ。


もちろんそれには川田も出席するので何かしらのアクションがあると見ている。


川田を捕まえるための準備がまだ出来ていないので先に川田を捕まえることは不可能なのだ。


だから浅田達は川田を見張る、さらなる証拠を掴むためパーティーに出席するのだ。


しかしそれには当然リスクもある。


よって、あのカイトでさえ恐怖を覚えた如月 晃という人物に護衛をたのもうと浅田は言ったのだ。


もちろん山田はそれは危ない、止めるべきと強く説得する。


結局、一回如月という人物に会って信用がおけるのかを見てみようということになったのだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


朝のホームルームが終わり、のんびりと一時間目の準備をしていると担任からあとで応接室に来いといわれた如月 晃です。


ちょっと待て待て…俺って何か怒られるようなことをしたっけ?


というわけでやってきた応接室


なにやら見知らぬ人がいるんですけど…誰だ?


「こんにちは、君が如月君かな?」


「はぁそうですけど」


「私は浅田っていうんだけど少し君に頼みたいことがあるんだけど…ちなみにこっちは山田というものだ」


「山田です」


(ちょー怪しいだろ、ってかグラサンにスーツってどこかのやくざですかっ。しかも山田っていう部下までいるし…何か嫌な直感が…こういうときはなんか話題をそらさなくてはっ…)


「そういえば今日は虫が多いですね。とくにあそこ(机の上の花瓶に湧き出る虫)には…」


(ってちょっと待て…俺何言ってるんだ。ついつい虫の話しちゃったけどそんな話誰も聞きたくないだろ…やっぱり浅田さんも嫌そうな顔してるし…)


「いやいや私が頼みたいのは…その…裏のほうなんで…」


そう申し訳なさそうに話す。


「裏(虫の駆除のような裏仕事)ですか…いやぁ~その僕も学生ですし…一体なぜ僕にそれを頼むんですか。もっと専門(虫駆除屋)がいるでしょ」


(確かに俺は虫を倒すのは不得意ってわけではないが専門の人のほうがいいだろ)


「学生ですか…確かに今はそうですね。しかし私はあなたの後の力量をみこんで話をきいてください」


(ってかなんでそんなことを俺に…ここはありえない条件をつけて断ろう)


「わかりました。では僕の(学生という)立場があるんで条件として(虫駆除する人と問題を起こさないように)不干渉でお願いします」


(さすがに学生を雇って不干渉はないだろ)


「……わかりました」


(えっ、なんすかこれ。まさかのアルバイト決定?)


「ではこれで、後日迎えのものがこちらへくるので話しはそのときにお願いします」


山田はそう言って、浅田とともに一礼して去っていったのだ。



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