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第6話


pipipi…

「カイト、次の仕事だが「いや、もう俺は降りる」…なんだって」


イラついた声で話す相手…川田に俺は仕事をやめる話をした。


「一体どういうことだ?」


「負けたんだよ、完膚なきまでにな…」


「ふざけるな!一体どれだけお前に金をかけt「もう無理だ。じゃあな」


一方的に切る俺は悪いかもしれないが、あいつに負けた今、もうこの仕事はできない。


「くそっ、なぜだ!なぜ俺はこんなにうまくいかないんだ」


最初の浅田を殺すことを失敗した今、俺が失脚するのも時間の問題だ…そんなのふざけるなだ。


こうなったら…アレしかないか。くっくっくっ、あッハハハハ…


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「山田、この前の私が暗殺されそうになった事件だか…調べてくれたか?」


「はい、やはりあの事件の首謀者は川田でした。そして実行犯はあの流星のカイトとされてます」


「何、あの流星のカイトだと!それなら山田にも気をとられずに私を暗殺することも可能だろう」


「申し訳ありません」


そう言う山田の顔は普通の人が見たらわからないだろうが何年もともにいる私にはものすごい後悔の念が見えた。


「しかし、そうなると私を助けた少年は…」


「はい、当然、裏のものでしょう、それもかなりの強さでしょう。身元も調べましたが全然わかりませんでしたし…」


「だったらあって見るのもひとつの手かな……そういえば刑事が私のもとへ来るんだよね」


「はい、予定では30分後ですね」


「わかった」







「どうも、浅田さん。まぁ刑事をやっています田中です。以後よろしく」


そうして私のもとに来たのは、刑事といっていいのか…大体四十台後半に見え、第一印象としてお気楽さがうかがえるにこやかな顔、丸みを帯びた体で人あたりがよさそうだ。そのせいで決してバリバリ刑事として見えないのだが。


「では本題と入りますが…」


そういったときからの彼の表情が真剣なものへと変わると同時に彼の周りの空気もそれに応じて全く別の空気となったのだ。


前言撤回。こいつはとんだくわせものだ。


「例の少年ですが…普通の一般人ですね」


「なんだって。そんな馬鹿な。私は見たのだぞ、彼の力の片鱗を。それを…「落ち着いてください」


私はいつのまにかに冷静さを失っていたようだ。


「コホン、すいません」


「まぁいいです。それで彼にあなたは接触しようというのですか。一体なぜですか?あなたは助かったしそれなのに彼に会うのはあなたの立場からしてもたいへんだとおもうのですが」


「まぁ第一に私の恩人ですからな。一度はあっておきたいではないですか。それと今後についていろいろとあるので前もって接触しておきたいですからね」


「いろいろとですか…わかりました。実は私たちも興味があります。あなたの安全のためにも腕利きの人を二人連れてってください」


(これがあいての本音かぁ、しかし断りたいが私も立場ある人間である以上断れないか…)


「わかりました。ではこの日程で…」


そうして彼の裏ではさまざまな思惑がからみあっていくのであった。

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